妙宣寺 (尾道市)

妙宣寺（みょうせんじ）

妙宣寺は、広島県尾道市長江に位置する日蓮宗の寺院です。本覚山と号し、その歴史は文和3年（1354年）に大覚妙実によって開基されたことに始まります。妙顕寺（四条門流）を旧本山としています。

歴史

妙宣寺は、南北朝時代の文和3年（1354年）に大覚妙実によって開かれました。江戸時代を経て、幕末の慶応3年（1867年）には、片岡大記が本陣を置いた場所としても知られています。この事実は、妙宣寺が単なる宗教施設としてだけでなく、日本の歴史における重要な役割を担ったことを示しています。

伽藍

妙宣寺の境内には、歴史と信仰が息づく伽藍が点在しています。

本堂: 文明14年（1482年）に再建された本堂は、妙宣寺の中心となる建物です。長い年月を経て、今もその美しい姿を保っています。
清正堂: 本妙寺にも同様の像が祀られている加藤清正像を祀る清正堂があります。
冬桜: 11月上旬から3月下旬にかけて咲く冬桜は、妙宣寺の境内を彩る美しい自然の景観です。特に冬の時期に花を咲かせる珍しい桜であり、多くの人々を魅了しています。

尾道門前市

春と秋には、尾道門前市が開催され、地域住民や観光客で賑わいます。地元の特産品や工芸品などが販売され、妙宣寺の門前を中心に活気あふれる雰囲気が広がります。

アクセス

所在地: 広島県尾道市長江

参考資料

* 日蓮宗寺院大鑑編集委員会『宗祖第七百遠忌記念出版 日蓮宗寺院大鑑』大本山池上本門寺、1981年

妙宣寺は、その長い歴史の中で、多くの人々の信仰を集め、地域の文化と深く結びついてきました。尾道を訪れる際には、ぜひ妙宣寺に足を運び、その歴史と文化に触れてみてください。

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