妙正寺 (宇都宮市)

妙正寺は、栃木県宇都宮市大通り五丁目に位置する日蓮宗の寺院です。池上本門寺を旧本山とし、池上法縁に属しています。

歴史

妙正寺は、文永2年（1265年）または文永11年（1274年）に、日蓮聖人を開基として、妙正尼（宇都宮景綱の姉）によって創建されました。妙正尼は日蓮聖人に深く帰依し、その教えを広めるために寺を建立したと伝えられています。

創建後、妙正寺は宇都宮城主から「安国教林」の額を授けられ、地域における重要な寺院としての地位を確立しました。最盛期には45もの末寺を擁し、日蓮宗の教えを広く普及させる拠点となりました。

しかし、昭和20年（1945年）の宇都宮空襲により、伽藍（がらん）を焼失するという甚大な被害を受けました。戦後、地域住民の尽力により再建が進められ、現在に至っています。

寺宝

妙正寺には、数々の寺宝が所蔵されています。中でも特に重要なのは、中老日法聖人（ちゅうろうにっぽうしょうにん）が自ら彫刻したとされる日蓮聖人像です。この像は、日蓮聖人の姿を忠実に再現しており、信仰の対象として大切にされています。

参考資料

栃木県史編さん委員会編『栃木県史 史料編 中世』栃木県
日蓮宗寺院大鑑編集委員会『宗祖第七百遠忌記念出版 日蓮宗寺院大鑑』大本山池上本門寺 (1981年)

関連項目

日輪

外部リンク

観光Fan！｜妙正寺

妙正寺は、宇都宮の歴史と文化を伝える貴重な寺院であり、多くの人々に親しまれています。

もう一度検索