妙法寺駅 (兵庫県)

妙法寺駅：神戸の秋の風情漂う地下鉄駅

神戸市営地下鉄西神・山手線にある妙法寺駅は、兵庫県神戸市須磨区横尾に位置し、駅番号はS11です。1977年の開業以来、地域住民の足として利用されてきました。駅舎のデザインコンセプトは「秋」。赤茶色の山小屋風の建物に、栗や柿などの陶板が飾られ、周辺の植栽も紅葉する樹種が選ばれるなど、秋の情景が感じられる造りとなっています。

歴史と変遷

妙法寺駅は1977年3月13日に開業しました。1993年には西神・山手線の快速運転開始に伴い、当駅を通過する列車が設定されましたが、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で被災し、一時運転を見合わせました。その後、営業を再開したものの、快速運転は廃止されました。

駅の構造

地上1階にコンコースと改札口、地下1階にプラットホームがある地上堀式駅です。相対式2面2線のプラットホームは、現在6両編成に対応していますが、将来的な8両編成化を見据えたスペースが確保されています。板宿寄りには、非常時のシェルター機能を持つ構造物が設置されています。線路は海抜約75mに位置しています。

運行状況と利用状況

妙法寺駅は、1日平均14,823人（2022年度）が利用する、地域住民にとって重要な交通拠点です。特に朝夕のラッシュ時は混雑が激しく、当駅と隣の板宿駅間は特に混雑が激しい区間となっています。毎時8本の電車が運行されています。

駅周辺の環境

駅周辺には、「リファーレ横尾」などの商業施設のほか、神戸星城高等学校、啓明学院中学校・高等学校、兵庫県立須磨友が丘高等学校といった教育機関も立地しています。駅北側には、那須神社など歴史的な史跡のある妙法寺地区が広がり、一方、駅南側は地下鉄開通後に開発された横尾地区の住宅地となっています。また、駅前にバスターミナルがあり、複数の路線バスが運行しています。具体的には、新長田駅行、名谷駅行、須磨一の谷行、ひよどり台行、清玄町行、若草町行などの路線があります。さらに、駅前にAEDが設置され、万が一の事態にも備えています。

アクセスと周辺施設

妙法寺駅へのアクセスは、神戸市営地下鉄西神・山手線が便利です。駅周辺には、スーパーマーケット（コープ横尾、ラ・ムー北須磨店、万代北須磨店）、郵便局（日本郵便神戸横尾郵便局）、医療機関（たかなが皮膚科・アレルギー科・形成外科）など、生活に必要な施設が充実しています。駅名の由来となった妙法寺も近隣に位置しています。また、駅すぐそばには阪神高速31号神戸山手線妙法寺出入口があり、自動車でのアクセスも良好です。

まとめ

妙法寺駅は、秋をテーマにした美しい駅舎と、利便性の高い立地が特徴の駅です。周辺の商業施設や教育機関、歴史的な史跡なども含め、地域社会に密着した重要な役割を担っています。今後も、地域住民の生活を支える重要な交通拠点として発展していくことが期待されます。

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