阪神高速31号神戸山手線

阪神高速31号神戸山手線：山と海を繋ぐ、神戸の生命線

阪神高速31号神戸山手線は、兵庫県神戸市長田区南駒栄町を起点に、北神戸線白川ジャンクション（JCT）に至る、全長約10kmの都市高速道路です。3号神戸線と7号北神戸線を接続する重要な役割を担い、現在も5号湾岸線への延伸工事が進められています。

路線概要と現状

現在、湊川JCTから白川JCT間は開通しており、神戸市内における東西方向の交通を円滑にしています。しかし、起点である南駒栄JCTから湊川JCT間はまだ未開通となっており、今後の延伸が待ち望まれています。開通済みの区間は、4車線で設計速度60km/hの第2種第2級の道路規格を有しており、出入口はC規格（設計速度40km/h）を採用しています。

複雑な歴史と計画変更

神戸山手線の歴史は、1965年の神戸市総合計画に遡ります。当初は、東西方向の路線として計画され、その後、環境問題や社会情勢の変化、周辺道路整備計画との兼ね合いなどを経て、現在の南北方向の路線へと計画が変更されました。計画段階から建設反対運動などもありました。

1970年代には、須磨区周辺の区間を中心に建設が進められましたが、その後オイルショックや社会情勢の変化により計画の見直しが行われ、一時的に建設が中断された時期もありました。1990年代には、残りの区間についても都市計画決定が進み、2003年には神戸長田出入口～白川JCT間が開通、2010年には湊川JCT～神戸長田出入口間が開通しました。現在も、南駒栄JCT～湊川JCT間の開通に向けて工事が続けられています。

接続路線と地理的特徴

神戸山手線は、5号湾岸線（南駒栄JCTで接続予定）、3号神戸線（湊川JCTで接続）、7号北神戸線（白川JCTで接続）といった主要な阪神高速路線と接続し、神戸市の交通ネットワークを支えています。湊川JCT～神戸長田出入口間は新湊川の川底近くを通るため、水底トンネルとみなされ、危険物積載車両の通行は禁止されています。

将来展望

未開通区間の開通により、神戸市内の交通渋滞の緩和、地域経済の活性化が期待されています。また、5号湾岸線との接続により、神戸港へのアクセス向上にも大きく貢献すると考えられています。しかし、未開通区間の開通時期は未定であり、今後の進展が注目されます。

その他情報

関係機関：阪神高速道路株式会社、国土交通省
管轄警察：兵庫県警察高速道路交通警察隊垂水分駐隊
* 道路情報：阪神高速道路情報ラジオで提供

神戸山手線は、長い歴史と紆余曲折を経て建設された路線です。今後の延伸により、神戸市の交通ネットワークはさらに発展し、地域社会に貢献していくことでしょう。

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