妙見宗

妙見宗は、1946年12月10日に天台宗から独立した宗派であり、全日本仏教会に加盟しています。開祖は野間日照上人、宗祖は野間秀泉上人です。総本山は本瀧寺にあり、本瀧寺内にある滝で修行した修験者を中心に構成されています。

本尊は釈迦牟尼仏であり、脇本尊として妙見大菩薩と常富大菩薩が祀られています。経典は妙法蓮華経を使用しています。総本山本瀧寺では、日蓮宗の法要形式に台密と修験道を組み合わせた独自の法要が行われるのが特徴です。

歴史

妙見宗の歴史は、野間日照上人が1921年6月に薫香院という寺を移転する許可を得たことに始まります。その後、1926年11月に寺号を「本瀧寺」と改称しました。1935年には本殿が落成し、寺基が確立されました。そして、1945年12月10日、宗旨を天台宗から改め、新たに「妙見宗」を創立し、現在に至ります。

信仰の特徴

妙見宗の信仰形態は、日蓮宗の影響を受けている点が特徴的です。僧侶の服装は日蓮宗を模しており、お題目を唱えるなどの共通点が見られます。しかし、本山である本瀧寺には法華曼荼羅が存在しないこと、日蓮教学が存在しないこと、日蓮聖人に関する記念行事が無いことなど、日蓮宗とは異なる点も多く存在します。また、荒行がなく、日蓮宗と同等の法華祈祷の相承がないこと、独自に日蓮宗の木剱相承を簡略化した祈祷を行うことなどから、日蓮宗の法要形式を修験道に取り入れた新宗教であるという見方も存在します。ただし、一部末寺には日蓮宗の荒行成満者が存在するという点も留意する必要があります。

総本山：本瀧寺

総本山である本瀧寺は、能勢妙見山の麓に位置し、豊かな自然に囲まれた場所にあります。滝行を行う場としても知られ、多くの修験者が訪れます。また、一般の参拝者も訪れることができ、心身を清める場として親しまれています。

関連情報

本瀧寺
能勢妙見山

外部リンク

* 能勢妙見山 妙見宗総本山 本瀧寺

妙見宗は、伝統的な仏教の要素と修験道の要素を融合させた、独自の信仰形態を持つ宗派です。その歴史や信仰の特徴を理解することで、日本の宗教文化の多様性を知ることができます。

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