姜正浩

姜正浩（カン・ジョンホ）

姜正浩は、1987年4月5日生まれで、韓国の光州広域市出身の元プロ野球選手です。彼は内野手として、韓国プロ野球（KBO）とメジャーリーグベースボール（MLB）での活躍が知られています。特に、韓国リーグではその力強い打撃と守備力で多くの注目を集めました。

経歴

プロ入り前

姜は高校時代には捕手としてスタートしましたが、後には内野全ポジションでの才能を発揮。特に、彼が高校3年生の時に参加した黄金獅子旗大会では、先発投手として無失点の完投を果たし、打撃では2打点を挙げる活躍で優勝に貢献しました。これにより、優秀投手賞と最多打点賞を受賞しました。

ネクセン・ヒーローズ時代

2008年にウリ・ヒーローズ（後のネクセン・ヒーローズ）に入団し、遊撃手としてレギュラーに定着します。その後、成績を着実に伸ばし、2009年には初の20本塁打超えを達成しました。2010年の広州アジア大会では韓国代表として活躍し、優勝に貢献したことで、兵役が免除されました。

シーズンごとに印象的な成績を残し、2014年には遊撃手として年間40本塁打、打率.356を記録した他、ほとんどのセイバーメトリクス指標でリーグ1位の成績を収めます。

ピッツバーグ・パイレーツ時代

2015年、姜はMLBのピッツバーグ・パイレーツと契約を結び、韓国プロ野球から直接MLBに移籍した最初の野手となります。ルーキーズとして素晴らしい打撃成績を残しつつも、9月には負傷しシーズンを終えました。しかし、その年の投票ではルーキー・オブ・ザ・イヤーで3位に選出されるなど、存在感を示しました。

その後、度重なる怪我や私生活での問題が影響し、2017年には飲酒運転による逮捕や有罪判決を受けることになります。これにより、MLBでのキャリアが大きく揺らぎ、パイレーツは彼を制限リストに掲載しました。結果的に、2018年には復帰を果たしましたが、パフォーマンスには不振が続きました。

引退とその後

2020年、飲酒運転による制裁を受けた後、彼は韓国プロ野球からの復帰を希望しましたが、結局現役を引退することとなりました。引退後はアメリカ・ロサンゼルスに居住し、静かな生活を送っています。

選手としての特徴

姜正浩の特徴は、強い手首を活かした長打力と、引っ張る打撃スタイルです。彼は左方向の打球が多く、身体能力とバッティングセンスの高さが評価されています。また、ゲイリー・シェフィールドからも高く評価されていました。

人物

姜は普段は無口で静かな性格ですが、憧れの選手である秋信守との共演を夢見て努力していた時期もありました。そのため、休日は映画やテレビを楽しむことが多いようです。

表彰と記録

KBOでの成績としては、ゴールデングラブ賞を4回受賞し、MLBではルーキー・オブ・ザ・マンスを1回獲得しています。また、彼の背番号は数度変わり、特にネクセン・ヒーローズ時代では16を背負っていました。

まとめ

姜正浩は、韓国プロ野球とMLBの両方で成功を収めた選手であり、その打撃力と守備力は多くのファンに愛された存在でした。彼のキャリアは、移籍の成功を収める一方で、私生活での問題も多く、波乱に富んだものでした。

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