姪浜車両基地

姪浜車両基地について

姪浜車両基地（めいのはましゃりょうきち）は福岡市西区に位置し、福岡市交通局が運営する車両基地です。住所は下山門四丁目1番1号となっており、JR下山門駅に隣接しています。この基地は主に地下鉄の空港線と箱崎線に所属する車両の管理と検査を行う場所として重要な役割を果たしています。

車両の管理と検査

姪浜車両基地では、車両の検査業務や基地内の施設管理が行われていますが、これらの業務はJR九州の関連会社であるJR九州エンジニアリング株式会社に委託されています。姪浜車両基地の名前を冠した同社の姪浜車両事業所がこの業務を担当しており、主に地下鉄の運行を支えています。具体的には、空港線と箱崎線の電車の検査を行い、さらに小倉総合車両センターからの依頼によって、JR九州303系と305系の電車の検査も手がけています。

歴史的背景

姪浜車両基地の歴史を振り返ると、1981年（昭和56年）7月26日には室見 - 天神間が開通しましたが、基地への車両の入庫が問題となりました。当初は室見から基地への連絡線が未完成だったため、車両はトンネルの出口から国鉄の筑肥線を使って自走し、その後に蓄電池式の機関車BB-1に牽引されて地上の非電化の姪浜駅構内を通り抜けて基地に入るという特別な方法が取られていました。しかし、1983年（昭和58年）3月22日に高架線の姪浜駅まで地下鉄が開通したことにより、この運用は終了しました。

一般公開のイベント

姪浜車両基地では、5年ごとに「鉄道の日」の近くに一般公開イベントが実施されます。この公開日に、車両基地内には特設ホームが設置され、姪浜駅との間には臨時のシャトル電車が運行されるため、多くの人々が訪れます。姪浜車両基地に関する一般公開は人気のあるイベントであり、訪れる人々にとって貴重な体験となっています。なお、姪浜車両基地が公開されない年には、橋本車両基地にて同様のイベントが行われます。

所属車両情報

この車両基地には、以下のように複数の車両が所属しています：

• - 1000系: 6両編成が18組あり、合計108両。
• - 2000系: 6両編成が6組あり、合計36両。

また、その他にも構内での入換作業に使用される蓄電池機関車BB-1型や保線工事用の車両といった事業用車両も数多く配置されております。これらの車両の管理と運用は、安全でスムーズな公共交通サービスの提供に寄与しています。

参考文献

• - 福岡市高速鉄道事業概要 (PDF). 福岡市交通局経営企画課 (2012年7月)
• - 圓山伸宏「車両工場の凸型蓄電池機関車と凸型電機」『鉄道ピクトリアル』第859号、2012年2月、44 - 45頁。

もう一度検索