姫路学院女子短期大学

姫路学院女子短期大学について

姫路学院女子短期大学は、1973年に兵庫県神崎郡福崎町に開学した私立の女子短期大学です。設置主体は学校法人姫路学院であり、通称「姫学（ひめがく）」として親しまれていました。2001年に廃止されるまで、地域社会に貢献できる自立した女性の育成を教育方針としていました。

学科構成と教育内容

開学当初、本短期大学には「英文科」と「児童教育科」の2学科が設置されていました。英文科は1997年に「英語コミュニケーション科」に改称。各学科では、専門知識だけでなく、社会で活躍するための能力を養う教育が行われていました。

児童教育科：幼稚園教諭と小学校教諭の養成を主軸とし、音楽、体育、秘書に関する科目も設置されていました。多様な分野を学ぶことで、教育現場で活躍できる人材の育成を目指していました。
英語コミュニケーション科：英米文学、国際観光、秘書の各コースが設置されており、グローバルな視点と実践的な英語力を養うことを目指していました。英語教育に加え、国際的な視野を広げるための学びが提供されていました。

学生生活と特色

姫路学院女子短期大学は、「自立した女性」の育成を教育理念としており、その教育方針は学生生活にも反映されていました。体育系・文化系ともにクラブ活動が盛んで、学生たちは学業だけでなく、クラブ活動を通して協調性やリーダーシップを育んでいました。

クラブ活動：バスケットボール部、バレーボール部、サッカー部などが活発に活動しており、数々の大会で優秀な成績を収めています。文化系クラブでは、華道や茶道などの伝統文化に触れる機会も提供されていました。
学園祭：毎年11月頃に「姫学祭」が開催され、地域住民との交流の場となっていました。

大学の歴史

1973年の開学から2001年の廃止まで、姫路学院女子短期大学は以下のような変遷を辿りました。

1973年：文部省により短期大学の設置が認可され、英文科と児童教育科が開設。
1976年：児童教育科の入学定員を増員。
1997年：英文科を英語コミュニケーション科に改称。
1999年：学生募集を停止。
2001年：正式に廃止。

大学施設

キャンパス内には、「ひめがくスポーツクラブ」、ポニー牧場、バンブー博物館、わんわんカレッジ、美容室など、ユニークな施設が設置されていました。

卒業後の進路

卒業生の進路は多岐にわたり、幼稚園教諭や小学校教諭として教育現場で活躍するだけでなく、一般企業への就職や他大学への編入学など、それぞれの目標に向かって進んでいました。

児童教育科：幼稚園への就職者が多く、一般企業への就職者もいました。相愛大学、大阪教育大学など、多くの大学への編入学実績があります。
* 英語コミュニケーション科：サービス業や卸売業への就職者が多く、教育職員として就職する人は少なめでした。神戸市外国語大学、京都精華大学など、他大学への編入学実績があります。

大学関係者

小谷豪治郎、溝田弘利、小谷秀二郎が歴代学長を務めました。落語家の露の紫さんも卒業生の一人です。

姫路学院女子短期大学は、地域社会に根ざした女子教育機関として、多くの人材を輩出しました。その教育理念と実践は、現在も語り継がれています。

もう一度検索