姫路第二発電所

姫路第二発電所の概要

姫路第二発電所（ひめじだいにはつでんしょ）は、兵庫県姫路市の飾磨区妻鹿常盤町に位置し、関西電力が運営する天然ガスを使用した火力発電所です。この発電所は播磨臨海工業地帯に立地し、大阪ガスの姫路製造所の隣接地にあります。敷地内は美しい自然環境が整っており、19万本以上のサツキとクスノキが植えられています。

発展の歩み

1963年に初号機が運転を開始し、その後6号機までの設備が順次建設されました。設立当初は重油と原油を燃料として使用していましたが、環境への配慮から液化天然ガス（LNG）への転換が進みました。この発電所はLNG基地を保有し、効率的なエネルギー供給が可能です。2010年には大規模な設備更新が計画され、既存の設備は廃止され、新たな1,600℃級コンバインドサイクル発電方式が導入されました。

新しい設備の営業運転は、2013年から始まり、1号機は2013年8月27日に、2号機は11月19日に、3号機は2014年3月19日に運転を開始しました。6号機も運転を開始し、現在では最新の技術を駆使した施設として運用されています。

発電設備の詳細

姫路第二発電所の総出力は291.9万kW（2021年4月1日現在）で、敷地面積は約76万m2です。各号機（1号機から6号機）は全て、1,600℃級コンバインドサイクル発電方式を採用し、LNGを燃料として使用し、熱効率は約60%に達します。

各号機の性能は以下の通りです：

• - 1号機：定格出力48.65万kW、2013年8月27日営業運転開始
• - 2号機：定格出力48.65万kW、2013年11月19日営業運転開始
• - 3号機：定格出力48.65万kW、2014年3月19日営業運転開始
• - 4号機：定格出力48.65万kW、2014年7月22日営業運転開始
• - 5号機：定格出力48.65万kW、2014年9月5日営業運転開始
• - 6号機：定格出力48.65万kW、2015年3月25日営業運転開始

廃止された設備

これまでに廃止された設備もあります。旧発電所の設備は長年にわたり、環境に配慮したリフォームが進められ、以下の機械が運用されていました：

• - (旧)1号機：定格出力25万kW、1963年10月から2010年10月まで営業
• - (旧)2号機：定格出力32.5万kW、1964年10月から2010年10月まで営業
• - (旧)3号機：定格出力32.5万kW、1965年2月から2010年10月まで営業
• - (旧)4号機：定格出力45万kW、1968年3月から2013年10月まで営業
• - (旧)5号機：定格出力60万kW、1973年10月から2021年2月まで営業
• - (旧)6号機：定格出力60万kW、1973年11月から2021年3月まで営業

また、2015年には蒸気タービンの不具合により、3号機と6号機の運転が一時停止され、その後の調査により定格出力の変更が行われました。現在、最新技術により、運転が再開された各機は、より効率的な発電を実現しています。

将来への展望

今後、姫路第二発電所はさらに効率を追求し、環境保護を意識したエネルギー供給を実現するために技術革新を続けていくと考えられます。

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