姫路貨物駅

姫路貨物駅：西日本の貨物輸送を支える拠点

姫路貨物駅は、兵庫県姫路市別所町に位置する日本貨物鉄道（JR貨物）の貨物駅です。山陽本線に属し、1994年3月21日に開業しました。当初は姫路駅で行われていた貨物業務を移管する形で開設され、その後、姫路地域の貨物輸送の中枢として発展を遂げています。

駅の歴史と変遷

1994年の開業以来、姫路貨物駅は地域経済の活性化に貢献してきました。1995年には、姫路機関区やその他の機能と統合し、姫路総合鉄道部が設置されました。その後、2003年には姫路総合鉄道部が解消されています。2005年3月1日には、駅北側に隣接して旅客駅のひめじ別所駅が開業。これにより、姫路貨物駅は旅客駅と一体となった鉄道拠点としての役割を担うようになりました。営業キロ上はひめじ別所駅と同一地点にあり、信号機なども共用しているため、時刻表や行路表では両駅をまとめて表記されることもあります。

駅の構造と設備

姫路貨物駅は、500メートルに及ぶコンテナホームを2面備えています。コンテナの積み下ろしは、効率的な着発線荷役方式（E&S方式）を採用した3本の着発荷役線と1本の着発線で行われます。その他にも、貨物列車の運用に必要な複数の側線を有しています。駅構内には、JR貨物姫路営業所が設置されており、貨物輸送に関する窓口業務などを担っています。過去には、姫路総合鉄道部も設置されていました。

貨物の取り扱い

姫路貨物駅では、様々な種類の貨物を扱っています。主な貨物としては、12フィートコンテナ、20フィート・30フィートの大型コンテナ、そして20フィートのISO規格海上コンテナなどがあります。また、産業廃棄物や特別産業廃棄物の取り扱い許可も取得しており、多様な貨物に対応できる体制を整えています。

湖山オフレールステーションとの連携

貨物列車の発着がない湖山オフレールステーションとは、トラックによる貨物輸送で連携しています。1日に2往復のトラック便が運行されており、姫路貨物駅と湖山オフレールステーション間のスムーズな貨物輸送を支えています。

環境への取り組みと将来展望

JR西日本の環境長期目標「JR西日本グループゼロカーボン2050」の一環として、姫路貨物駅への「総合水素ステーション」の設置が検討されています。実現すれば、燃料電池列車やバス、トラックなどに水素を供給する拠点となり、環境負荷低減に大きく貢献することが期待されます。

隣の駅

まとめ

姫路貨物駅は、開業以来、姫路地域の貨物輸送を支え、隣接するひめじ別所駅との連携も深めてきました。効率的な設備と多様な貨物への対応力、そして環境への取り組みなど、今後ますます重要な役割を担っていくことが期待される駅です。

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