威風堂々 (ゆずの曲)

威風堂々：ゆずが歌う日本ラグビーの魂

2003年、ゆずによって世に送り出された「威風堂々」は、日本のラグビーを力強く後押しする応援歌として誕生しました。この楽曲は、単なる応援ソングの枠を超え、日本のラグビー界に深く刻まれた、特別な一曲と言えるでしょう。

その背景には、ゆずのメンバーである岩沢厚治氏の高校時代の経験が大きく関わっています。岩沢氏はラグビー部でスクラムハーフとして活躍しており、その経験が「威風堂々」の制作に、リアルな情熱と深い理解をもたらしました。日本ラグビー協会からの熱烈な依頼を受け、岩沢氏は自らの経験とラグビーへの想いを込めて、この楽曲を創作しました。

2003年10月、ラグビーワールドカップ2003日本代表壮行会という、まさにラグビー界にとって重要な舞台で「威風堂々」は初披露されました。会場の熱気に包まれたその瞬間から、この曲は多くの人の心に響き始め、日本のラグビーを象徴する存在へと成長していきました。

しかし、「威風堂々」は一般的なCDショップでは流通していません。2004年9月にはジャパンラグビートップリーグ開幕戦会場で先行発売され、その後もトップリーグの試合会場での販売や、ゆずのファンクラブ「ゆずの輪」を通じた通信販売という、独特な販売方法がとられました。現在は販売は終了していますが、関西ラグビーフットボール協会などの通販サイトなどで入手できる場合もあります。入手困難なレアアイテムとなっている点が、この曲の特別な魅力を高めていると言えるでしょう。

「威風堂々」は、単なる過去のものとして終わってはいません。現在でも、様々なラグビーの試合会場で流され、その力強い旋律は多くの観客を勇気づけ、選手たちを鼓舞し続けています。さらに、日本テレビ系列で放送されたラグビーワールドカップ2007の中継番組では、イメージソングとして採用されるなど、その存在感を示し続けています。

ゆずの公式サイトでは「威風堂々」はシングル作品として掲載されていますが、他のシングル作品とは異なり、「○thシングル」といったナンバリングはされていません。これは、この曲が単なる商業的なシングルではなく、特別な意義を持つ楽曲であることを示していると言えるでしょう。

「威風堂々」は、ゆずの音楽性とラグビーへの深い愛情、そして岩沢氏のラグビー経験が凝縮された、まさに珠玉の一曲です。その力強い旋律と歌詞は、これからも日本のラグビーを、そして多くの人の心を熱くし続けることでしょう。

収録曲:

威風堂々 (4:10)
作詞・作曲：岩沢厚治

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