子安・氷上のゲムドラナイト

子安・氷上のゲムドラナイト

『子安・氷上のゲムドラナイト』は、TBSラジオをキー局に、1996年10月から2001年10月までの期間、全国の一部放送局でオンエアされていたラジオ番組です。人気声優である子安武人と氷上恭子がパーソナリティを担当し、ゲームカルチャーとドラマ要素を融合させた独特なスタイルで、当時のアニラジシーンにおいて注目を集めました。

本番組は、都内に実在するかのようなゲームミュージック専門クラブ「club-G」で収録されているというユニークな設定を掲げていました。番組の前半では、この設定を活かし、最新から往年の名作まで、様々なゲームの楽曲がセレクトされ、リスナーに届けられました。ゲーム音楽ファンにとっては、貴重な情報源であり、懐かしいメロディに触れる機会となっていました。

番組の大きな特色となっていたのが、後半に放送されるラジオドラマパートです。単に物語を放送するだけでなく、ドラマの最後に提示される2種類の異なる次回予告から、リスナーが投票によってその後の展開を選択できるという、インタラクティブな形式を採用していました。リスナーの投票結果が直接的に物語の進行に反映されるため、多くのリスナーが積極的に番組に参加し、ドラマの行く末を見守るという熱量の高い企画でした。放送されたドラマは、未放送のエピソードも加えて、翌月にはドラマCDとして商品化されており、こちらも番組の人気を支える要素の一つでした。

『子安・氷上のゲムドラナイト』は、1997年4月からはTBSラジオに加え、以下の各地方局でもネット放送が開始され、全国のリスナーに届けられました。

TBSラジオ: 日曜日 24:30〜25:00 (1998年9月改編までは25:00〜25:30)
北海道放送: 日曜日 25:00〜25:30
毎日放送: 日曜日 24:00〜24:30 (1997年9月改編までは21:25〜21:55、野球中継延長時は時間繰り下げ)
RKB毎日放送: 日曜日 24:40〜25:10

放送時間は時期や局によって異なりましたが、深夜帯を中心に編成されていました。

2001年10月に番組はリニューアルされ、『子安・氷上のゲムドラA』と改称されました。この後も、2002年までパーソナリティを引き継ぎ、リスナーに楽しい時間を提供し続けました。

『子安・氷上のゲムドラナイト』は、単なるゲーム音楽番組やラジオドラマ番組としてだけでなく、リスナーの選択が物語を紡ぐという画期的な試みを通じて、多くのアニラジファンに記憶される番組となりました。パーソナリティ二人の軽妙なトークと、バラエティ豊かなゲーム音楽、そして手に汗握るドラマ展開が一体となり、5年間にわたる放送期間中、根強い人気を誇りました。

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