孔雀王2

『孔雀王2 幻影城』は、1989年にセガから発売されたメガドライブ用アクションゲームです。荻野真氏の漫画『孔雀王』を原作とし、主人公の孔雀が、現代に蘇った第六天魔王・織田信長の野望を阻止するために戦う物語が展開されます。海外では『Mystic Defender』というタイトルで、一部グラフィックが変更されて発売されました。

ゲーム内容

本作は、横スクロール型のアクションゲームで、攻撃とジャンプを基本操作としています。ライフ制を採用しており、敵やトラップからのダメージを受けるとライフが減少し、全て失うとゲームオーバーになります。全8ステージで構成されており、各ステージの最後にはボスキャラクターが待ち構えています。

武器

孔雀は、状況に応じて4種類の武器を使い分けることができます。

発勁: 前方に弾を放つ、基本的な攻撃方法です。溜め撃ちをすることで、より強力な弾を放つことができます。
火焔: 十字キーで方向を操作できる火炎放射です。広範囲の敵を焼き払うことができます。
閃光: 画面端で跳ね返る弾を最大6つ発射します。複数の敵をまとめて攻撃するのに有効です。
電撃: 画面内の敵を一掃する強力な攻撃ですが、使用回数に制限があります。

アイテム

ステージ中には、孔雀をサポートするアイテムが配置されています。

青玉: 体力を回復するアイテムです。
赤玉: 溜め撃ち時のゲージ上昇速度を向上させるアイテムです。赤玉は、連続して取得することで最大4段階まで効果が累積しますが、ミスをすると効果が一段階低下します。

ストーリー

現代に復活した織田信長は、ケルビムを復活させ、世界を終末に導こうと企んでいます。さらに、孔雀の仲間である阿修羅を拉致し、生け贄にしようとします。信長の野望を阻止するため、孔雀は幻影城へと旅立ちます。

スタッフ

企画: SUKEBE J
グラフィック・デザイン: PHENIX RIE（小玉理恵子）、UD1、CHOKO（川口貴子）
プログラム: SEXY DYNAMITE、BENJO KOUROGI
音楽: TARNYA（鎌谷千佳子）

評価

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、40点満点中25点という評価を受けています。また、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」では、30点満点中17.07点という評価でした。

ゲーム本『メガドライブ大全』では、「赤ん坊みたいなスライムや、ゾンビみたいな敵を独鈷杵や炎、ビームなど4つの技を切り替えて、敵をぐちゃぐちゃと倒していく、キモいジャンプアクション」と評されています。原作のグロテスクな要素をドット絵で忠実に再現している点が評価される一方で、ジャンプのタイミングがシビアであるという指摘もあります。

本作は、原作の世界観を忠実に再現しつつ、多彩な武器やアイテムを駆使して攻略していくアクションゲームとして、一部のファンから支持されています。

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