学校コード

学校コードの概要

日本における教育機関には、専修学校や幼保連携型認定こども園などさまざまな種類があります。その中で、学校コードと呼ばれる一意の識別子が、全ての学校に割り振られています。このコードは、特に2020年に文部科学省が導入したもので、全国の教育機関に共通する識別形式を提供しています。

学校コードの重要性

これまで、日本の学校種類に対する広く普及した識別子は存在しませんでした。高等教育機関には大学・高等専門学校コードという日本産業規格（JIS）がありましたが、その他の学校種にはまとまったコード体系はありませんでした。また、国や都道府県ごとに独立した学校調査番号が存在するものの、これらは一意性に欠ける点がありました。そのため、不正確なデータ管理や重複番号の発生が問題視されていました。これを改善するために、文部科学省は全国共通で利用できる学校コードを制定し、公表したのです。

学校コードの構成

学校コードは総計13桁で構成されており、以下の5つの要素を含みます。

1. 学校種（2桁）
2. 都道府県番号（2桁）
3. 設置区分（1桁）
4. 学校番号（7桁）
5. 検査数字（1桁）

学校種

学校コードの最初の2桁は、その学校の種別を表します。例えば：

• - A1: 幼稚園（幼稚園型認定こども園を含む）
• - B1: 小学校
• - F1: 大学
• - H2: 各種学校

このように、各学校はその種類に応じたコードを持っています。

都道府県番号

学校コードの3、4桁目にあたるこの部分は、その学校が所在する都道府県を示します。都道府県に関連した識別を行うため、都道府県コードと同じ番号を使用しています。

設置区分

設置区分は5桁目に記載され、設置者のタイプを表します。次のように分類されます：

• - 1: 国立
• - 2: 公立
• - 3: 私立

学校番号

この部分は6〜12桁目で構成されており、前述の3つの要素に基づいて一意に割り当てられます。特に注意が必要なのは、学校番号の最初の桁としては0が使用できない点です。これにより、学校番号は必ず1000000以上9999999以下の範囲に収まります。

検査数字

最後の1桁は検査数字として、前述の4つの要素が正しく入力されたかどうかを確認するために使用されます。各桁の値を基に計算を行い、エラーを防止します。計算方法は少々複雑ですが、アルファベットを数値に変換し、交互に加算した結果から求められます。

例: 東京大学の場合

具体的な例として、東京大学の学校コードを見てみましょう。東京大学は東京都に位置し、国立の大学です。学校番号は1010270ですので、学校コードはF11311010270となります。その後、検査数字を計算すると0となり、最終的な学校コードはF113110102700になります。

結論

このように、学校コードは日本の教育機関を識別するための重要な仕組みです。教育行政やデータ管理の近代化を進める上で、学校コードは欠かせない存在となっています。

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