学校怪談 (北川久・上野すばるの漫画)

学校怪談

『学校怪談』は、1991年夏休み号から1993年冬休み号にかけて、講談社の漫画雑誌「るんるん」で連載されていたホラー漫画作品です。北川久が原作、上野すばるが作画を担当しました。単行本では上野すばるのみが著者としてクレジットされています。

概要

本作は、『世にも奇妙な物語』やドラマ版『ほんとにあった怖い話』のように、1話完結のオムニバス形式で物語が展開されます。各話で登場人物は異なりますが、共通点として、ほとんどの話が「実体験」や「実際にあった話」として語られている点が挙げられます。読者から寄せられた体験談を基にしているという体裁をとることで、より一層のリアリティと恐怖感を演出しています。

タイトルの通り、学校にまつわる怪談や、有名な怪談、都市伝説をアレンジしたストーリーが多く存在します。例えば、美術室のモナリザ、ゆうれいトンネル、ヘビの呪いなど、誰もが一度は聞いたことがあるような怪談を、新たな解釈や設定で描き出しています。また、これらの既存の怪談に加えて、オリジナルのストーリーも展開されています。

サブタイトル

各話には、以下のようなサブタイトルが付けられています。

怪・その1: 美術室のモナリザ（美術室のモナリザ、メアリーの電話、ローカの看護婦）
怪・その2: ゆうれいトンネル（ゆうれいトンネル、かくれんぼ、悪夢）
怪・その3: ヘビの呪い（みちづれ、ヘビの呪い、海）
怪・その4: 椿（バレーボール、椿）

これらのサブタイトルからも、学校を舞台にした様々な恐怖体験が描かれていることが伺えます。

単行本

1994年2月23日に初版が発行されました。全1巻で、現在は絶版となっています。

ISBN 4-06-322802-9

長らく入手困難な状態が続いていましたが、近年電子書籍として復刊され、再び多くの読者の手に届くようになりました。

収録作品

単行本には、以下の作品が収録されています。

怪・その1: 美術室のモナリザ（るんるん 1991年夏休み号掲載）
怪・その2: ゆうれいトンネル
怪・その3: ヘビの呪い
怪・その4: 椿（るんるん 1993年冬休み号掲載）
うるうるひとつ目ちゃん（なかよし 1987年9月号増刊掲載）
すばるの仕事場怪談（描きおろし）

「うるうるひとつ目ちゃん」は、作者である上野すばるの過去の作品であり、本作に特別収録されています。また、「すばるの仕事場怪談」は、描きおろし作品として、作者自身の体験に基づいた怪談が語られています。

関連項目

学校の怪談 (曖昧さ回避))

もう一度検索