学校法人創価学園

学校法人創価学園

学校法人創価学園（がっこうほうじんそうかがくえん）は、日本国内で幼児教育から中等教育までを展開する学校法人です。創立者は、創価学会名誉会長であり創価学会インタナショナル（SGI）会長でもある池田大作氏。

概要と創価学会との関係

創価学園は、仏教系の日蓮仏法を信仰する宗教法人である創価学会と密接な関わりを持っています。しかし、学園の教育カリキュラムにおいて、創価学会の特定の教義に基づく宗教教育は実施されていません。在籍する児童・生徒の大部分は創価学会の信者、いわゆる創価学会員ですが、信者でない子弟も入学、在籍、そして卒業することが認められています。入学試験の採点基準、学園生活における処遇、成績評価など、あらゆる教育活動において、信者か非信者かによる区別は一切行われないことが明記されています。

教育理念と方針

創価学園の教育は、創立者である池田大作氏の教育理念を基盤としています。学園が掲げる教育方針は「健康な英才主義」と「人間性豊かな実力主義」であり、生徒たちが知性、徳性、身体のすべてにおいてバランスよく成長することを目指しています。モットーには「英知・栄光・情熱」および「良識・健康・希望」が掲げられ、生徒一人ひとりの可能性を引き出し、社会に貢献できる人材の育成を図っています。平和教育を重視し、「他人の不幸の上に 自分の幸福を築くことはしない」という指針をその原点としています。校訓には、真理の探求、価値創造、英知と情熱の重要性、自己の行動への責任、他者への親切と礼儀、暴力否定と協調、信念に基づいた勇気ある行動、そして日本の、世界の指導者を目指す進取の気性が盛り込まれています。さらに、「創価学園の五原則」として、生命の尊厳、人格の尊重、深い友情、暴力の否定、知的で知性的な人生の追求を柱として、生徒の人間形成を育んでいます。

沿革

学園の歴史は1968年に男子校として創価中学校・高等学校が開校したことに始まります。その後、1973年には創価女子中学校・高等学校が開校し、1976年には札幌創価幼稚園が開園しました。東京創価小学校は1978年に開校しました。1982年には、東京の創価中学校・高等学校が男女共学化され、創価女子中学校・高等学校も男女共学化に伴い関西創価中学校・高等学校と改称されました。同年に関西創価小学校も開校し、現在の国内の設置校体制が確立されました。

設置校

日本国内には以下の教育機関が設置されています。

札幌創価幼稚園（北海道札幌市）
東京創価小学校（東京都小平市/国分寺市）
創価中学校・高等学校（東京都小平市）
関西創価小学校（大阪府枚方市）
* 関西創価中学校・高等学校（大阪府交野市）

これらの学校は、幼小中高一貫教育または小中高一貫教育の形態をとっています。

系列校

創価学園は、高等教育機関である創価大学、創価女子短期大学を運営する学校法人創価大学と系列関係にあります。また、日本国外にも系列校を有しており、アメリカ（アメリカ創価大学）、ブラジル（ブラジル創価学園、ブラジル創価幼稚園）、香港（香港創価幼稚園）、韓国（韓国幸福幼稚園）、マレーシア（マレーシア創価幼稚園、創価インターナショナルスクールマレーシア）、シンガポール（シンガポール創価幼稚園）に教育機関を展開しています。

校章とスクールカラー

校章のデザインは、中央にペン、その両側に鳳雛の羽が配置されています。ペンは「英知」を象徴し、鳳雛の羽は未来への「雄飛」を意味しています。スクールカラーは、青、黄、赤の三色で構成されています。それぞれの色には、青が「英知」、黄が「栄光」、赤が「情熱」という意味が込められており、学園の教育理念や生徒に求められる資質を表現しています。

学校法人創価学園は、創立者の教育理念に基づき、国際社会に貢献できる人間性豊かなリーダーの育成を目指し、独自の教育を展開しています。

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