宇佐別府道路

宇佐別府道路：大分県を縦断する重要な交通路

宇佐別府道路は、大分県宇佐市と速見郡日出町を繋ぐ、全長22.4kmの一般国道10号バイパスです。東九州自動車道とほぼ並行して走り、西日本高速道路株式会社が管理する一般有料道路として供用されています。北大道路の一部を構成する重要な路線であり、全国路線網にも組み込まれています。高速道路ナンバリングでは「E10」が割り当てられています。

複雑な地形と気象条件

宇佐別府道路のほぼ全線が山間部を通過するため、沿線地域では霧の発生頻度が高いことが特徴です。そのため、視界不良による速度規制や、場合によっては通行止めとなることもあります。安全な走行のため、天候状況の確認は必須です。

道路概要と整備状況

起点: 大分県宇佐市大字山本
終点: 大分県速見郡日出町大字南畑
全長: 22.4km
規格: 第1種第3級
道路幅員: 20.5m
車線数: 暫定2車線（4車線化事業進行中）
設計速度: 80km/h

全線が4車線化の優先整備区間として指定されており、現在、宇佐ICから院内IC間の4車線化工事が進められています。この整備によって、交通容量の拡大と渋滞緩和が期待されます。

歴史と変遷

宇佐別府道路は段階的に開通しました。

1993年3月29日: 院内IC - 速見IC間が開通しました。
1994年12月15日: 全線開通。
2001年2月18日: 大分農業文化公園ICが供用開始されました。
2014年9月: 料金所の移設とIC番号の変更が行われました。それまでは速見ICを起点とした番号でしたが、東九州自動車道との接続を反映して、苅田北九州空港ICを起点とした番号に変更されました。
2015年3月1日: 東九州自動車道豊前IC - 宇佐IC間が開通、宇佐別府道路は東九州自動車道に接続しました。
2016年11月30日: 東九州自動車道（宇佐別府道路を含む）に冬期タイヤ規制が導入されました。
2018年8月5日: 東九州自動車道の路線編入に伴い、IC番号の再編が行われました。
2019年9月4日: 国土交通省が宇佐別府道路を含む東九州自動車道の4車線化優先整備区間案を発表しました。
2020年12月13日: 宇佐IC - 院内IC間4車線化事業が着工しました。

これらの歴史的経緯から、宇佐別府道路は、単なる道路ではなく、地域社会の発展と交通インフラ整備の歴史を刻んできた重要な存在であると言えるでしょう。

インターチェンジなど

宇佐別府道路のインターチェンジなどは全て大分県内に位置しています。開通当初は、IC番号やキロポストの体系が現在のものとは異なっていましたが、東九州自動車道との統合や整備状況の変化に伴って、何度も見直されてきました。

まとめ

宇佐別府道路は、大分県内の交通を支える重要な役割を担っており、今後も更なる整備が進むことで、地域社会の発展に大きく貢献することが期待されます。山間部を走る道路であることから、安全運転を心がけ、天候状況に注意して走行することが重要です。

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