宇佐美康広

プロ野球選手としての軌跡

宇佐美康広は、1975年12月18日に北海道枝幸郡歌登町（現在の枝幸町）で生まれました。歌登中学校から稚内大谷高校に進学し、高校3年時には1番・捕手としてチームを牽引。北北海道大会決勝に進出するも、惜しくも甲子園出場は叶いませんでした。

当初は社会人野球を目指し、王子製紙苫小牧から内定を得ていましたが、1993年のドラフト会議でヤクルトスワローズから6位指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせます。稚内からの初のプロ野球選手として、また、日本最北端のプロ野球選手として注目を集めました。

入団当初は捕手でしたが、当時のヤクルトには古田敦也という不動の正捕手がいたため、2年目には内野手との兼任を開始。3年目には、同じ道北出身の若松勉が二軍監督に就任したことを機に内野手への転向とスイッチヒッターへの挑戦を決意し、一軍昇格を目指しました。1998年にはファーム日本一に貢献したものの、一軍での出場機会は少なく、1999年のみの出場となりました。

2000年を最後に現役を引退。

引退後のキャリア

引退後は、広告代理店やフリーターを経て、株式会社セレコーポレーションに14年間勤務。会社員として働く傍ら、メンタル心理カウンセラーやスポーツフードアドバイザーといった資格を取得し、2015年には学生指導資格を回復させました。

2016年12月14日には、ファーム時代の拠点であった戸田市に野球用品専門店「ロクハチ野球工房」を開業。現在は、同店を経営する傍ら、社会人硬式野球クラブチーム・BBCスカイホークス（現：GXAスカイホークス）の野手総合コーチも務めています。

また、2002年1月17日には、フジテレビ系のクイズ番組「クイズ$ミリオネア」に「古田に敗れた男」として出演し、見事100万円を獲得したことでも知られています。

選手としての特徴

アマチュア時代は、中学3年時に162cmと小柄ながら、俊足巧打の選手として成長。強肩捕手としても評価されていました。高校時代には、北北海道大会決勝戦での二盗に対する警戒以外では盗塁を許さなかったというエピソードも残っています。

ヤクルトのスカウトからは、飯田哲也のように脚と肩を活かしたコンバートを提案されていました。

詳細情報

初出場: 1999年6月9日、対横浜ベイスターズ11回戦（横浜スタジアム）、6回裏に城石憲之に代わり二塁手として出場
初安打: 1999年6月11日、対広島東洋カープ10回戦（広島市民球場）、9回表に城石憲之の代打として出場、澤崎俊和から左前安打
初先発出場: 1999年6月12日、対広島東洋カープ11回戦（広島市民球場）、8番・二塁手として先発出場
背番号: 68 （1994年 - 2000年）

関連項目

北海道出身の人物一覧
東京ヤクルトスワローズの選手一覧

外部リンク

個人年度別成績 宇佐美康広 - NPB.jp 日本野球機構
選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)
ロクハチ野球工房
ロクハチ野球工房 (@68labo) - X（旧Twitter）

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