宇宙家族ロビンソン

宇宙家族ロビンソン

『宇宙家族ロビンソン』（原題：Lost in Space）は、1965年から1968年にかけてCBSで放送されたアメリカ製のSFドラマです。この作品は、著名なプロデューサーアーウィン・アレンによって制作され、「原子力潜水艦シービュー号」や「タイムトンネル」でも知られています。日本では1966年から1968年にかけてTBS系で第2シーズンまでが放送され、その後FOXで全シーズンが視聴可能となりました。

あらすじ

物語の舞台は1997年。人類は「アルファ計画」と名付けられた宇宙移住計画を開始し、ロビンソン一家は初の宇宙移民としてアルファ・セントリー星を目指して宇宙船ジュピター2号で旅立ちます。しかし、スパイとして潜入していたドクター・スミスの悪巧みの影響で、宇宙船は目的地を逸れてしまうことになります。ロビンソン一家は未知の惑星で様々な生物や環境に遭遇しながら、地球への帰還を目指すストーリーが展開されます。

シーズンの特徴

パイロット版

製作されたものの放送されなかった白黒のパイロット版「No Place To Hide」では、主要キャラクターや宇宙船の名前が変更されており、未知の惑星での危機が描かれています。この段階で既に本編に含まれるエッセンスが盛り込まれています。

第1シーズン

白黒で制作された第1シーズンは、硬派なSFを基調とし、毎回の事件にロビンソン一家が命の危険にさらされる様子が描かれています。これにより視聴者は緊張感を持って物語に引き込まれました。

第2シーズン

カラー放送に移行した第2シーズンでは、より軽快なストーリー展開が特徴です。ロビンソン一家は不時着した惑星から脱出できず、幽霊やデパートなど奇想天外な要素も加わり、物語がよりお楽しみ色が増しました。

第3シーズン

再び宇宙に戻ったロビンソン一家ですが、ストーリーはさらにユーモアを交えたものになっています。ドクター・スミスによる滑稽な事件が多発し、彼のキャラクターが主役として大きくクローズアップされることになりました。

第4シーズン（未制作）

第3シーズン終了後に企画された第4シーズンは、ファンタジー路線を基にした内容が予定されていましたが、CBS側の意向で制作は中止となりました。これにより物語は未完のまま終わってしまいました。

主なキャラクター

• - ジョン・シムズ・ロビンソン：ロビンソン一家の大黒柱である彼は、天体物理学の教授で、軍の中佐という経歴を持っています。
• - モーリン・トムリンソン・ロビンソン：生化学者で宇宙医学に精通する母親。家庭を支える重要な存在です。
• - ジュディス・エレナ・ロビンソン：長女で女優を目指していた彼女は、家庭の中でも特に美しい存在感を放っています。
• - ウィリアム・エドワード・ロビンソン：次男で、科学研究の成績が優秀。機械いじりにも長けています。
• - ドナルド・ウエスト少佐：アルファ計画の推進者であり、ロビンソン一家の仲間として冒険を共にします。
• - Dr.ザックレー・スミス：スパイとして潜入している軍医大佐で、物語に緊迫感を与える重要なキャラクターです。
• - フライデー：宇宙用ロボットで、ロビンソン一家の頼もしい仲間として活躍します。

影響と評価

本作はアメリカのSFドラマの中でも特に影響を与えた作品であり、後の多くのシリーズや映画に反映されています。特に日本での人気は高く、登場キャラクターが少女向け雑誌等で取り上げられるなど、多くのファンに親しまれました。

このように『宇宙家族ロビンソン』は、ドラマとしてだけでなく、文化的な影響力も持つ作品として位置づけられています。

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