宇宙戦艦ヤマトシリーズの宇宙要塞

宇宙戦艦ヤマトシリーズの宇宙要塞と衛星兵器

宇宙戦艦ヤマトシリーズには、数々の個性的な宇宙要塞や衛星兵器が登場します。本稿では、アニメ作品やゲーム作品に登場するそれらの兵器について、詳細な情報を解説します。

地球防衛軍

戦闘衛星: 『宇宙戦艦ヤマトII』『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場。板橋克己氏によるデザインが特徴です。ガミラス侵略への備えとして配備された、コマ状の衛星兵器で、複数の連装砲を搭載しています。『ヤマトII』ではヤマトの発進阻止や白色彗星帝国艦隊への迎撃を試みますが、いずれも破壊されてしまいます。『ヤマトIII』では、ガルマン・ガミラス帝国艦隊との戦闘で敗北を喫します。PS用ゲーム『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』では、「タイプA」として登場し、中距離攻撃型として設定されています。同ゲームには、遠距離攻撃型の「タイプB」も登場します。

戦闘衛星（ヤマトIII）: 『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場。板橋克己氏デザイン。3種類の戦闘衛星が設定されており、レーザー砲型、ミサイル型など、それぞれ異なる武装を備えています。ケンタウルス座アルファ星系の第4惑星に配備され、ガルマン・ガミラス帝国艦隊との戦闘で全滅しました。設定画はラフ画であり、出渕裕氏によるデザイン案もあったものの採用には至りませんでした。

ガミラス帝国

宇宙要塞13号（宇宙要塞島）: 『宇宙戦艦ヤマト』第18話に登場。松崎健一氏デザイン。サツマイモのような形状をした無人要塞で、内部には警備ロボットが配置されています。マグネトロンウェーブを発射し、機械を分解する能力を持っています。ヤマトの攻撃によって破壊されます。

宇宙要塞（ひおあきらの漫画版）: ひおあきら氏による漫画版『宇宙戦艦ヤマト』に登場する有人宇宙要塞。小惑星のような外見で、反射衛星砲と同様のデザインの要塞砲を搭載し、高い機動性を誇ります。多くのガミラス戦闘機を搭載しています。古代進によって破壊されます。

第二バレラス: 『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場。宮武一貴氏（原案）、小林誠氏デザイン。ガミラスとイスカンダルの中間地点に存在する空間機動要塞都市です。『宇宙戦艦ヤマトIII』のデスラーパレスの準備稿を基にデザインされています。デスラー砲を搭載しており、ヤマトとの戦闘で崩壊します。

反射衛星

『宇宙戦艦ヤマト』と『宇宙戦艦ヤマト2199』に登場する空間監視衛星。

リレー衛星

『宇宙戦艦ヤマト』第19話に登場。ドメルがヤマト乗組員の精神攻撃のために設置した通信衛星。相原義一によって破壊されます。

人工太陽

『宇宙戦艦ヤマト』第20話と『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に登場。それぞれ異なる設定を持っています。前者はドメルによる兵器転用計画、後者はガミラスの環境改造用として設置された人工天体で、ヤマトの波動砲によって破壊された結果、敵艦隊に波動共鳴を引き起こします。

白色彗星帝国

都市帝国（都市要塞）: 『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』および『宇宙戦艦ヤマトII』に登場する白色彗星帝国の本星。

光子砲要塞: PS用ゲーム『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』に登場。双子座のポルックス星系とカストル星系に配置された無人要塞で、強力な光子砲を搭載。ヤマトの策略によって自滅します。

工場小惑星: PS用ゲーム『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』に登場。カストル宙域にある小惑星で、内部に工場が設営されています。ヤマトの攻撃によって破壊されます。

暗黒星団帝国

自動惑星ゴルバ: 『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』に登場する暗黒星団帝国の惑星型要塞。

ゴルバ型浮遊要塞: 『ヤマトよ永遠に』に登場。自動惑星ゴルバと同型で、サイズが1.5倍の要塞。

前線補給中間基地: 『ヤマトよ永遠に』に登場する暗黒星団帝国の前線基地。ヤマトの攻撃によって破壊されます。ゲーム版では、形状が変更され、規模が拡大しています。

デザリアム星フレーム要塞: 『ヤマトよ永遠に』に登場。デザリアム星のフレーム部分を要塞化したもので、ヤマトに攻撃を仕掛けますが失敗します。

浮遊隕石: 『ヤマトよ永遠に』に登場。デザリアム星周辺に存在する、隕石を改造した防衛要塞。ヤマトに破壊されます。

ガルマン・ガミラス帝国

東部方面司令部要塞: 『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場する巨大要塞。ヤマトを捕獲しますが、その後ヤマトは脱出します。

戦闘衛星（ガルマン・ガミラス帝国）: 『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場。小型デスラー砲タイプと小型ミサイルタイプの2種類が存在します。

ボラー連邦

第8親衛打撃艦隊前線基地要塞: 『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場。ハーキンス率いる艦隊が駐留する要塞。

機動要塞ゼスパーゼ: 『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場する大型機動要塞。ブラックホール砲を搭載し、ヤマトとの最終決戦で活躍しますが、最後はデスラーによって破壊されます。

早期警戒衛星: 『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場。ヤマトを探知する衛星。

ディンギル帝国

都市衛星ウルク: 『宇宙戦艦ヤマト 完結編』に登場するディンギル帝国の本拠地である移動要塞。ヤマトとの戦闘の後、自爆します。

移動要塞母艦: 『宇宙戦艦ヤマト 完結編』に登場するディンギル帝国最大の艦船。移動補給基地として機能し、ヤマトとの戦闘で撃沈されます。

以上の情報が、宇宙戦艦ヤマトシリーズにおける宇宙要塞と衛星兵器の理解に役立つことを願っています。 各作品、登場するメカニックのデザインや設定は多様で、それぞれの個性が際立っています。これらの兵器は、ヤマトシリーズの世界観を豊かに彩る重要な要素の一つと言えるでしょう。

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