宇治駐屯地

陸上自衛隊宇治駐屯地について

宇治駐屯地（うじちゅうとんち、JGSDF Camp Uji）は、京都府宇治市五ヶ庄官有地に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。この駐屯地には、陸上自衛隊関西補給処をはじめとする複数の部隊が駐屯しており、関西地区における自衛隊の重要な拠点の一つとなっています。駐屯地司令は、関西補給処長が兼務しています。

駐屯地の歴史

宇治駐屯地の歴史は、明治時代にまで遡ります。

日本陸軍時代

1894年（明治27年）11月：大阪陸軍砲兵工廠宇治火薬製造所が宇治に発足しました。この施設は、日本の軍事力増強を支える重要な役割を担っていました。
1937年（昭和13年）8月17日：火薬製造所で大規模な爆発事故が発生。午後11時過ぎから翌日未明にかけて3度の爆発が起こり、火薬を製造していた5つの工場が全滅しました。この事故により、周辺の民家にも甚大な被害が出ており、全焼856戸、重軽傷者22人に及ぶ大惨事となりました。

アメリカ軍駐留

1945年（昭和20年）9月：第二次世界大戦終結後、宇治駐屯地はアメリカ軍に接収され、1946年5月まで駐留しました。

警察予備隊・保安隊時代

1951年（昭和26年）
2月15日：旧陸軍砲兵工廠宇治火薬製造所跡地に、警察予備隊宇治管理補給部隊が発足し、駐屯地として再スタートを切りました。
5月11日：第902重輸送車両中隊が舞鶴駐屯地から移駐しました。
1952年（昭和27年）
10月15日：保安隊の発足に伴い、「保安隊関西地区補給廠」と改称しました。
12月3日：需品補給しょうが松戸駐屯地に移駐しました。
1953年（昭和28年）
6月20日：臨時化学教育隊が保安隊関西地区補給しょう（宇治駐屯地）内に編成されました。
8月1日：関西地区補給しょうに化学教育隊が新編されました。

陸上自衛隊時代

1954年（昭和29年）
7月1日：陸上自衛隊の発足により、「陸上自衛隊関西地区補給処」と改称されました。
8月5日：化学教育隊が富士駐屯地に移駐しました。
11月10日：桂分屯地が開設されました。
1960年（昭和35年）
1月14日：桂分屯地が駐屯地に昇格しました。
12月9日：祝園分屯地が新設されました。
1998年（平成10年）3月26日：関西地区補給処が「陸上自衛隊関西補給処」と改称されました。

駐屯部隊

宇治駐屯地には、以下の部隊が駐屯しています。

中部[[方面隊]]隷下部隊

関西補給処本処：補給に関する業務を担う中枢部隊です。
中部方面システム通信群：方面隊の通信を支える部隊です。
第104基地システム通信大隊
第318基地通信中隊
宇治派遣隊

防衛大臣直轄部隊

中部方面警務隊：自衛隊内の警察活動を担う部隊です。
第131地区警務隊
宇治連絡班

交通アクセス

宇治駐屯地へのアクセスは以下の通りです。

高速道路：京滋バイパス宇治東IC
一般道：国道1号、国道24号、国道171号（イナイチ）、京都府道7号京都宇治線、36号大津宇治線、69号城陽宇治線
鉄道：JR西日本奈良線黄檗駅、京阪電気[[鉄道]]宇治線黄檗駅

外部リンク

宇治駐屯地
* 陸上自衛隊宇治駐屯地【公式】(@JGSDF_MA_UJI) - twitter

宇治駐屯地は、その長い歴史の中で、日本の安全保障に重要な役割を果たしてきました。現在も、中部[[方面隊]]の重要な拠点として、地域の平和と安定に貢献しています。

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