宇津木めぐみ

宇津木 めぐみ

日本のタレント、そして女子フットサル選手として知られる宇津木めぐみ（1987年7月10日生まれ）。本名は宇津木恵美と書き、特にフットサルに関連した活動を行う際にはこの本名を用いることがあります。神奈川県にルーツを持つ彼女は、スポーツ一家に生まれ育ちました。姉の宇津木有香も女子フットサル選手、妹の宇津木瑠美は女子サッカー選手としてサッカー日本女子代表（なでしこジャパン）で活躍した著名な存在です。

宇津木めぐみのスポーツキャリアは、兄の影響を受けてサッカーから始まりました。地元のクラブチームで活動した後、中学校時代には妹の瑠美と共に日テレ・メニーナに所属。この時期は、将来有望な選手としての道を歩んでいましたが、腰の怪我に見舞われ、治療に専念するためチームを離れることとなりました。妹の瑠美がメニーナから育成組織のトップであるベレーザへ昇格し、やがてなでしこジャパン入りを果たす一方で、宇津木めぐみは怪我という大きな試練に直面することになります。

高校は湘南学院高等学校に進学し、女子サッカー部に所属してプレーを続けました。しかし、腰の状態は好転せず、試合中に倒れるほどの悪化を見せ、医師からプレーを続けることへのドクターストップがかかってしまいます。当時、神奈川県の選抜選手に指名されるほどの実力がありながらも、代表として試合に出場するという夢は断たれてしまいました。この度重なる怪我は、彼女のキャリアパスに大きな影響を与えることとなります。

高校2年時には再び長期にわたる腰の治療に専念せざるを得なくなります。この期間を経て、彼女は将来の目標を見つめ直しました。特に、既に亡くなられていた父が生前抱いていた「芸能界に進んでほしい」という意向も後押しとなり、新たな道として芸能界を目指すことを決意します。高校3年時の2005年夏には、その第一歩としてエイベックス・アーティストアカデミーに入学し、本格的な芸能活動に向けた準備を始めました。

同時期、スポーツとの縁が再び彼女を引き寄せます。2005年、姉の宇津木有香が所属していたチームでフットサルを体験したことがきっかけで、阿久津貴志氏と出会います。阿久津氏は、当時芸能人女子フットサルチーム「TEAM dream（チームドリーム）」のコーチを務めており、この出会いを機に宇津木めぐみも同チームに加入し、フットサル選手としての活動を再開しました。芸能活動と並行して、再びピッチに立つこととなったのです。

その後、所属チームを移籍します。2008年10月には、chakuchaku J.b（チャクチャク ジェイビー）のキーパーコーチを務めていた森裕城氏が代表を務めるヴィヴィアンへ移籍。さらに2010年からは、姉の有香も所属するチーム「ceu paleta*A&S（セウパレータ エーアンドエス）」で活動を続けており、現在も女子フットサル選手としてプレーを続けています。

家族、特に妹の宇津木瑠美との関係は、彼女の人生において重要な要素の一つです。妹がなでしこジャパンの中心選手として活躍する姿は、常に刺激を与えていたことでしょう。そして、芸能活動の開始から約10年、高校卒業から9年が経過した2015年7月、妹の瑠美がカナダで行われたFIFA女子ワールドカップ決勝になでしこジャパンの一員として出場する際、宇津木めぐみは妹の姉としてスポーツニッポンのインタビューに応じました。このインタビューでは、自身が現在も神奈川県リーグ1部に所属するフットサル選手であること、そして当時妊娠8ヶ月であったことも明かされ、公私にわたる近況が報じられました。

タレントとしては、フジテレビの『恋するフットサル』や『芸能人㊙密着24時!天使が見てる』といったテレビ番組に出演したほか、ハウス食品の『ハウスの麦茶』や、フットサル関連のイベントである『スフィアリーグ 芸能人女子フットサル』、『お台場冒険王』のCMにも登場しています。

度重なる怪我を乗り越え、サッカーからフットサルへ、そしてスポーツの世界と芸能界という二つのフィールドで自身のキャリアを切り拓いてきた宇津木めぐみ。家族の存在に支えられながら、アスリートとタレントという異色のキャリアを両立させるその姿は、多くの人々にインスピレーションを与えています。現在もフットサル選手として活動を続け、多角的な才能を発揮しています。

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