守山警察署 (滋賀県)

守山警察署（もりやまけいさつしょ）は、滋賀県警察本部が管轄する警察署の一つとして、滋賀県守山市に拠点を構え、地域社会の安全と秩序維持に努める警察署です。琵琶湖の東南部に位置する管轄区域において、住民の暮らしを守るための多様な警察活動を展開しています。

所在地と管轄区域

守山警察署の本署は、滋賀県守山市金森町494番地に置かれています。その管轄区域は、本署所在地である守山市の全域に加え、東隣に位置する野洲市の全域を含む広範囲にわたります。これら二つの市は、近年宅地開発や交通インフラの整備が進み、人口が増加傾向にある地域であり、都市的な要素と豊かな自然が共存する特性を持っています。この地域の安全を守るために、守山警察署は日々パトロールや防犯指導、交通取り締まりなどの活動を行っています。

沿革

守山警察署が現在の体制に至るまでには、日本の警察制度の変遷が関係しています。特に大きな転換点となったのが、1954年（昭和29年）7月1日に施行された改正警察法です。この法改正により、それまで全国に存在していた各市町村による自治体警察の多くが廃止され、都道府県を単位とする都道府県警察へと統合されました。滋賀県内においても同様の再編が行われ、守山警察署もこの時に滋賀県警察の組織の一部として位置づけられることとなり、現在に至っています。

組織体制

地域住民に身近な警察サービスを提供するため、守山警察署の管轄区域内には複数の交番と駐在所が設置されています。これらの地域拠点を通じて、警察官が地域に密着した活動を行っています。ただし、組織構成として、警部交番や水上派出所、そして常設の検問所は、守山警察署には設置されていません。

現在、守山警察署の管轄下にある交番は以下の4箇所です。

守山駅前交番（所在地：守山市勝部1丁目1番22号） - JR守山駅周辺の市街地を担当
河西交番（所在地：守山市播磨田町383番地の10） - 市西部の地域を担当
速野交番（所在地：守山市木浜町1875番地1） - 市北部の地域を担当
野洲駅前交番（所在地：野洲市小篠原2194番地8） - JR野洲駅周辺の市街地を担当

一方、よりきめ細やかな地域対応を行うための駐在所は、主に野洲市内に以下の5箇所が設けられています。

兵主警察官駐在所（所在地：野洲市六条547番地1）
中里警察官駐在所（所在地：野洲市西河原3丁目2419番地2）
三上警察官駐在所（所在地：野洲市三上7番地16） - 三上山（近江富士）の麓の地域を担当
祇王警察官駐在所（所在地：野洲市永原甲877番地4）
篠原警察官駐在所（所在地：野洲市大篠原1701番地）

これらの交番や駐在所は、地域住民からの届出の受理、巡回パトロール、地域住民への防犯・交通安全に関する啓発活動、事件・事故発生時の初動対応など、地域に根差した多角的な警察活動の拠点となっています。

隣接する警察署

守山警察署の管轄区域は、地理的に他の警察署の管轄区域と境界を接しています。滋賀県内では、以下の警察署と隣接しています。

大津北警察署：特に琵琶湖大橋を挟んで大津市北部と接しており、橋上の交通安全確保や、湖を挟んだ広域的な事案発生時には連携が重要となります。
近江八幡警察署：守山市および野洲市の東部で隣接しています。
甲賀警察署：野洲市の南東部で隣接しています。
草津警察署：守山市の南部で隣接しています。
大津警察署：守山市の南部（草津警察署のさらに南側）で隣接しています。

これらの隣接警察署との連携は、管轄区域を越えた犯罪捜査や災害対応など、より広域的な視点での警察活動を展開する上で不可欠です。

まとめ

守山警察署は、滋賀県守山市と野洲市の広範な地域を管轄し、地域の治安維持、交通安全、住民の安全確保という重要な使命を担っています。本署を中心とし、管轄区域内に配置された複数の交番や駐在所が連携することで、地域社会に寄り添った質の高い警察サービスを提供し、安全・安心な地域社会の実現に向けて日々活動を続けています。

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