野洲駅

野洲駅の概要

野洲駅（やすえき）は、滋賀県野洲市小篠原にある西日本旅客鉄道（JR西日本）の東海道本線上の駅で、駅番号はJR-A21です。この駅は「琵琶湖線」の愛称区間としても知られ、北側には網干総合車両所宮原支所野洲派出所が併設されているため、始発や終着とする列車が多く運行されています。

駅の歴史

野洲駅は1891年6月16日に開業され、当初は官設鉄道の八幡駅（現在の近江八幡駅）と草津駅の間に位置しました。開業後、1895年には線路名称が設定され、さらに1966年には高槻電車区の野洲派出所が開設されるなど、長い歴史を有しています。

1972年には貨物の取り扱いが廃止され、1973年には橋上駅舎に改築され、1987年には国鉄分割民営化によりJR西日本の駅となりました。1988年からは「琵琶湖線」が路線愛称として採用され、その後の時代で自動改札機の導入やICカードの利用が可能になりました。

近年の進展

2018年には駅ナンバリングが導入され、さらに2021年には特急「はるか」の一部列車が当駅発着となるなど、利便性が高まっています。また、同年に導入された「みどりの券売機プラス」や、みどりの窓口の営業終了も駅の利用環境を一新しました。

駅の構造

野洲駅は、1面1線の単式ホームと2面2線の島式ホームから構成される地上駅です。橋上駅舎を備え、多くの利便性を考慮された設計になっています。ホームの有効長は12両編成で、エレベーターやエスカレーターを通じた南北自由通路も整備されています。

北側にある網干総合車両所との連絡線があり、当駅止まりの多くの列車がここで入区します。かつては貨物取扱のための側線も存在しましたが、貨物の取り扱い廃止に伴い、現在は主に保守車両の留置場として利用されています。

附記事項

運転上では、駅は1番から3番線に番号付けされ、上りは場内信号、下りは二つの場内信号を持つ設計です。午前や午後の時間帯には多くの列車が停車し、ラッシュ時には本数が増加します。

利用状況と周辺環境

「滋賀県統計書」によると、野洲駅の乗車人員は日平均で増加傾向にあります。駅周辺は住宅地が広がり、東側にはいくつかの山が見え、西側には工場エリアと田畑が点在しています。かつて、車両基地が設置されたことで地域が発展を遂げ、旧中主町の中心地からもアクセスが良好です。

バス路線

駅南口と北口にはバス停留所が設置されており、主に南口からの発着が多いです。北口からの便は平日の朝夕に限られています。これにより、駅周辺の移動もスムーズです。

その他の情報

2004年に野洲郡野洲町と中主町が合併し、誕生した野洲市の主要駅として、地域の交通の要所となっています。地域の特性とともに、利用者に愛される駅づくりが続いています。今後も、地域発展とともに野洲駅の重要性はますます高まることでしょう。

隣接駅

野洲駅は、 琵琶湖線の特急「はるか」発着駅であり、周辺の輸送ネットワークにおいて重要な役割を担っています。

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