安住神社

栃木県高根沢町の安住神社：安産と家内安全、そして航空安全を見守る聖地

安住神社は、栃木県塩谷郡高根沢町に位置する由緒ある神社です。古くから安産や家内安全のご利益があると信仰を集め、地域住民から厚い信頼を寄せられています。

歴史と御祭神

899年、新井吉明氏によって、住吉大社より住吉三神（底筒男命、中筒男命、表筒男命）の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。その後、神功皇后（息長足姫命）も合祀され、現在に至っています。かつては郷社として崇敬を集め、後に村社となりました。

見どころと施設

神社境内には、多くの見どころがあります。1982年に建立された朱塗りの大鳥居は、高さ12メートル、幅10メートルを誇る雄大な明神鳥居です。また、著名な彫刻家である北村西望氏作の黄金の狛犬は、その精巧な造形と輝きで参拝者の目を引きます。

参集殿は、地域住民の集会やイベントなどに利用できる多目的施設として活用されています。さらに、安住神社は全国でも珍しい特徴として、ヘリコプターの離着陸スペースを2か所備えています（場外離着陸場）。航空安全を祈願する参拝者も多く、空路からも神域に近づくことができます。

やすらぎ霊苑（栃木県さくら市上阿久津）も安住神社が管理しており、そちらでも多くの信仰を集めています。

末社として、天満宮、生子神社（天之御中主神）、星宮神社（経津主神、イワサク・ネサク神）、八雲神社が境内末社に祀られています。それぞれの神様のご利益を求め、多くの参拝者が訪れます。

独特の年中行事

安住神社では、地域に根付いた独自の年中行事も行われています。中でも、1982年から続く大鏡餅奉納式は、年末の風物詩となっています。神田で収穫された餅米8俵を使用し、重さ約700kg、高さ約90cm、直径約110cmもの巨大な鏡餅は、圧巻の光景です。通常、鏡餅の上にはダイダイが飾られますが、安住神社の大鏡餅には晩白柚が飾られるのが特徴です。この大鏡餅は、2月3日の節分祭で福餅として参拝者に配布され、福を分かち合う機会となっています。五穀豊穣を祈念するこの行事は、地域住民の強い信仰と一体感を象徴しています。

全国バイク神社認定一号

安住神社は、全国バイク神社ネットワークにより全国バイク神社認定一号に認定されています。二輪車の安全運行を祈願する多くのバイカーが訪れ、信仰を集めています。

まとめ

安住神社は、歴史と現代が融合した、独特の雰囲気を持つ神社です。安産、家内安全、航空安全といった多様な信仰を集め、地域住民に愛される聖地として、これからも人々の暮らしを見守り続けるでしょう。

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