安全保障貿易情報センター

一般財団法人安全保障貿易情報センター（CISTEC）について

一般財団法人安全保障貿易情報センター（CISTEC）は、国内で唯一の法人として、安全保障関連の貿易管理に関する調査研究や輸出企業への支援を行っています。CISTECは、日本の輸出管理制度の実効性を高めるため、政策提言や産業界の意見を集約し、対話を重ねています。また、定期的に発行される「CISTEC journal」は、業界のさまざまな情報を提供しています。

沿革

CISTECの設立は1989年に遡り、当初は「戦略技術貿易情報センター」という名称で、民間企業の自主的な輸出管理の重要性が高まる中で設立されました。1994年には名称を変更し、「安全保障貿易情報センター」となり、さらに2011年からは一般財団法人へと移行しています。

主な業務

CISTECの業務は多岐にわたりますが、主に以下のような活動を行っています。

• - 調査研究: 輸出管理に関する国内外の法制度や実務の調査および研究を行い、最新の情報を収集・分析しています。
• - 輸出管理の支援: 企業が自主的に輸出管理を行うための支援をし、包括的なコンプライアンスプログラムや各種ツールの提供も行います。
• - 教育・研修: 企業の担当者を対象に研修会やセミナーを実施し、輸出管理の知識を普及させる努力をしています。
• - 情報提供: 外部機関との連携を深め、安全保障や貿易に関する情報を広く提供しています。特に、「CISTEC総合データベース」などが重視されています。

国際協力

CISTECは、アジア諸国を対象とした輸出管理セミナーなどを開催し、国内外の企業や機関と協力関係を築いています。これは、国際的な安全保障の観点からも非常に重要な役割を果たしています。輸出管理についての国際的な知見や情報を共有し、各国の輸出管理能力向上に寄与しています。

実務能力認定試験

CISTECでは、企業の輸出管理実務を担う担当者の能力を評価するため、認定試験を運営しています。これには上級の「STC Expert」試験と、法令のみを対象にした「STC Legal Expert」試験があります。合格者はそれぞれ「安全保障貿易管理士」としての称号を受けることができます。

発行書籍

CISTECは様々なガイダンスや関連情報書籍を定期的に発行しています。特に輸出管理品目や各国の輸出管理法制度に関する書籍は、企業にとって貴重な資料となっています。

CISTECはその設立以来、国内外における安全保障貿易管理の向上を目指して、多方面での活動を展開しています。これによって、日本企業はより安心して国際貿易に取り組むことができる環境が整えられています。

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