安川七郎

安川七郎は、1917年11月21日に生まれ、2008年4月11日に90歳で亡くなった日本の官僚です。東京府出身で、1945年に東京帝国大学経済学部経済学科を卒業後、大蔵省に入省しました。初期は金融局に所属し、その後銀行局でキャリアを重ねました。1948年には高等文官試験行政科に合格し、和歌山税務署長を務めた後、大蔵省本省に戻り、銀行局総務課長補佐、銀行局銀行課長補佐などを歴任しました。

1958年からは大臣官房財務参事官付課長補佐、大臣官房財務調査官（財務参事官室担当）として勤務し、1961年には銀行局保険第二課長に就任。1964年には証券局証券業務課長、1966年には証券局総務課長、1968年には大臣官房審議官（証券局担当）兼関東財務局東京証券取引所監理官に就任するなど、証券行政にも深く関わりました。その後、1970年に東京国税局長、1972年には日本銀行政策委員会大蔵省代表委員を務め、1973年から1975年まで国税庁長官を務めました。

官僚としてのキャリアを終えた後、1975年12月には日本債券信用銀行副頭取に就任し、1978年10月には頭取に昇格しました。1982年11月には取締役相談役、1985年6月には名誉顧問に就任しました。

安川七郎は、金融行政の分野で重要な役割を果たしただけでなく、アマチュア無線家としても知られており、コールサインはJ2HR→JA1BHRでした。多数の無線機や真空管をコレクションしていたことでも知られています。

1990年11月には勲一等瑞宝章を受章しました。

安川七郎は、日本の経済と金融の発展に大きく貢献した人物であり、その業績は多方面にわたります。官僚としては、大蔵省の主要なポストを歴任し、金融政策や税制の運営に尽力しました。また、日本債券信用銀行の経営者としても、その手腕を発揮しました。アマチュア無線家としての趣味も持ち合わせ、多才な人物として知られています。

参考資料として、興信データ株式會社が1999年に発行した『人事興信録 第40版 下』が挙げられます。

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