安方 (青森市)

安方（やすかた）

安方は、青森県青森市に位置する地名で、一丁目と二丁目から構成されています。郵便番号は030-0803です。

地理

青森市の中心地区のやや北側、海岸線に沿った場所に位置しています。具体的には、柳川にあるJR東日本および青い森鉄道の青森駅の敷地に隣接しています。

交通

交通の便としては、青森駅が至近にあります。また、シャトルdeルートバス「ねぶたん号」（三内丸山遺跡前－棟方志功記念館前間）が運行しており、地域内には「アスパム前」停留所が設置されています。

歴史

安方は、藩政時代以前から存在する漁村であったと考えられています。古くから善知鳥神社（うとうじんじゃ）がこの地にあったと伝えられています。「善知鳥」または「悪知鳥」と書いて「やすかた」と読むこともありました。

藩政時代に入り、寛永年間の初頭に青森の港町が建設されると、安方はその一部となりました。安方の西側には、越前（現在の福井県）出身者が多く住む越前町がありましたが、後に安方町に統合されました。

明治時代の初期には、安方の北側に位置する市街地化されていない土地に新安方町が設けられました。当時、安方は静かな漁師町でしたが、1891年（明治24年）に鉄道が青森駅まで開通すると、駅前に位置する地理的条件から、土産物店、旅館、運送店などが立ち並び、賑わいを見せるようになりました。しかし、明治末期に青森駅の改築が行われ、正面玄関が新町通り奥に移ると、街の繁栄は徐々に新町通りへと移っていきました。

1968年（昭和43年）9月1日、青森市中部地区で住居表示が実施されたことに伴い、安方一丁目と二丁目が設置されました。

• - 安方一丁目：新安方、安方の一部
• - 安方二丁目：新安方、安方、新町、新浜町、浜町、大町、米町、第一埠頭の一部

かつて安方には、北洋漁業の拠点である安方物揚場（岸壁）があり、隣接する魚市場では水揚げが行われていました。周辺には多くの倉庫が見られましたが、1980年代中頃に物揚場前の埋め立てが行われたことで、海岸沿いに建っていた倉庫の多くが取り壊されました。現在は、アスパムや青い森公園などに姿を変えています。

施設

安方には、以下の施設があります。

• - ねぶたの家 ワ・ラッセ
• - 青森県水産ビル
• - 青森県観光物産館（アスパム）
• - 青い海公園
• - 善知鳥神社

関連項目

• - 青森市地区一覧

外部リンク

• - 青森県青森市安方１丁目 (02201032001) | 国勢調査町丁・字等別境界データセット - Geoshapeリポジトリ
• - 青森県青森市安方２丁目 (02201032002) | 国勢調査町丁・字等別境界データセット - Geoshapeリポジトリ
• - 青森市公式ウェブサイト

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