ねぶたの家 ワ・ラッセ

「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は、青森県青森市のウォーターフロントエリアに位置する文化観光交流施設です。2011年1月に開館し、青森ねぶたの保存伝承と青森観光の拠点としての役割を担っています。

歴史と設立

2004年6月に青森駅周辺整備基本構想が策定され、その一環として「ねぶたの家 ワ・ラッセ」の建設が決定しました。2009年3月に着工し、同年3月には施設名称が決定。青森市が管理する初のねぶた関連博物館として、2011年1月にオープンしました。施設名称は公募により選ばれ、「ワ・ラッセ」と「ねぶたの家」という二つの名称を組み合わせたものです。なお、類似施設である「ねぶたの里」は民間企業が運営しています。

建築

施設は、Molo Design、d/dt Arch、Frank la Riviere Architectsが建築設計を担当しました。構造設計は金箱構造設計事務所、設備設計は森村設計が担当。延べ面積は6,707.98平方メートルで、S造、RC造、一部SRC造の構造を持ち、地下1階、地上3階建てです。設計期間は2006年9月から2008年3月、施工期間は2008年12月から2010年10月まで。そのデザインは高く評価され、2011年度には東北建築賞作品賞を受賞しました。

施設構成

館内には、ねぶたの魅力を多角的に体験できる様々な施設が備わっています。

ねぶたホール: 中型・大型ねぶたのパーツを展示し、その迫力を間近に感じることができます。
情報コーナー: ねぶたに関する資料や学習を支援するスペースです。ここでは、ねぶたアーカイブの閲覧や「ねぶた検定」に挑戦できます。検定は5級から1級まであり、専用の磁気カードで記録が可能です。
ねぶた歴史コーナー: ねぶたの歴史を深く学ぶことができる展示スペースです。
交流学習室: ねぶた囃子の練習や、ねぶた製作体験ができます。
交流広場: 写真コンテストなどのイベントが開催されます。
交流ホール: 芸能などの披露が行われる小規模ホールです。過去には、NHKのラジオ番組の公開生放送も行われました。イベントホールでは、音楽イベントなども開催されています。

近隣施設

「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は、青森駅に隣接しており、周辺には様々な観光施設があります。

青森駅（JR東日本/青い森鉄道）
駅ビル・ラビナ
アウガ
ミッドライフタワー
青森市民ホール
青森ウォーターフロント
青森ベイブリッジ
青森県観光物産館アスパム
A-FACTORY
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸

まとめ

「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は、青森ねぶたの魅力を深く知ることができる施設であり、観光客だけでなく地元住民にも親しまれています。ねぶたの歴史や文化を学び、体験を通じてその魅力を感じることができるでしょう。

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