安田あきえ

安田明江：多彩な役柄で魅せるベテラン声優

安田明江（やすだ あきえ）さんは、1957年7月16日生まれの日本の女性声優です。大沢事務所に所属しており、かつては「安田亜希江」名義でも活動していました。神奈川県川崎市出身で、神奈川県立多摩高等学校と専門学校東京アナウンス学院を卒業しています。

アニメからゲームまで、幅広い活躍

安田さんの声優としてのキャリアは、『アルプスの少女ハイジ』をきっかけにスタートしました。1980年、『おじゃまんが山田くん』でレギュラー出演を果たし、声優としての道を歩み始めます。その後、数々のアニメ作品に出演し、幅広い役柄を演じきりました。

特に注目すべきは、1984年放送の『とんがり帽子のメモル』でのマリエル役です。マリエルは病弱で孤独な令嬢という、それまでの安田さんの活発な少女役とは異なる、繊細で内面的なキャラクターでした。この作品で初めて主役格（ダブルヒロイン）を演じ、新たな魅力を発揮しました。この作品は、現在も続く東映動画の女児向けアニメーション枠の第一作目であり、日曜朝8時30分枠という黄金時間帯での放送でした。

『とんがり帽子のメモル』以降は、共演者が同じ事務所の声優で固められるゲームの仕事を中心に活動されています。代表的なゲーム出演作品には、『スライムワールド』（1992年、フレシャー役、安田亜紀江名義）、『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』（1993年、イリス役）、『スーパーリアル花札 恋こいしましょ』（1995年、岸部理香子役）、『VIRUS』（シスコ役、安田亜紀江名義）、『Deep Sea Adventure〜海底宮パンタラッサの謎〜』（1997年、アデル、ビョルナ役）などがあります。

アニメ作品における代表作

アニメ作品では、『おじゃまんが山田くん』（山田サナエ役）、『ベムベムハンターこてんぐテン丸』（花井ヨーコ役）、『魔法の天使クリィミーマミ』（1983年）、『大自然の魔獣バギ』（リョウ役）、『夢戦士ウイングマン』（正和役）、『聖闘士星矢』（邪武〈少年時代〉役）、『エスパー魔美』（吉沢友子役）、『美味しんぼ』（双川史子役）など数多くの作品に出演し、それぞれのキャラクターに命を吹き込んでいます。

劇場アニメ作品にも多数出演しており、『はだしのゲン』（1983年）、『とんがり帽子のメモル』（1985年、マリエル役）、『プロゴルファー猿 スーパーGOLFワールドへの挑戦!!』（1986年、子供役）などで、その演技力を発揮しています。

その他にも、人形劇『あつまれ!じゃんけんぽん』（1991年度・メエ先生役）、LPドラマ『とってもひじかた君』（美剣先輩、兼定雪緒役）、CMナレーション（雪見だいふく、CURIO CITYなど）、歌（『メモルのおえかきうた』など）と、その活動範囲は多岐に渡ります。

安田明江さんの魅力

安田明江さんは、長年にわたり第一線で活躍を続けるベテラン声優です。そのキャリアは、少女から大人まで、様々な役柄を演じる経験に裏付けられています。繊細な表現から力強い演技まで、幅広い演技力と表現力で、多くのキャラクターに命を吹き込む彼女の存在は、アニメやゲームの世界に欠かせないものです。彼女の今後の活躍にも期待がかかります。

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