安田昂平

安田 昂平（やすだ こうへい）

安田 昂平（やすだ こうへい）は、2002年7月8日生まれの日本のラグビーユニオン選手です。スピードと決定力を武器とするウイング（WTB）を主戦場としており、現在はジャパンラグビーリーグワンに所属する東京サントリーサンゴリアスでプレーしています。

ラグビーとの出会いと学生時代

奈良県で育った安田は、小学6年生の時に地元の御所ラグビースクールでラグビーという競技に出会いました。幼い頃からラグビーに親しみ、基礎技術とラグビーへの情熱を育みました。

高校は、ラグビー強豪校として全国に名を馳せる奈良県立御所実業高校に進学しました。御所実業高校では、厳しい練習環境の中で選手として大きく成長。全国高等学校ラグビーフットボール大会、通称「花園」では、中心選手の一人として活躍しました。2年生時にはチームは決勝まで勝ち進み、惜しくも準優勝となりましたが、全国レベルでの実力を見せつけました。翌3年生のシーズンでもチームをベスト8に導くなど、高校ラグビー界で確かな実績を残しました。また、高校在学中にはその才能が認められ、U17日本代表にも選出されるなど、アンダー世代の日本代表としても貴重な経験を積みました。

明治大学での飛躍

高校卒業後、安田は伝統と実力を兼ね備える明治大学へ進学。関東大学ラグビー対抗戦グループというハイレベルな環境で、さらなるレベルアップを目指しました。

特に大学3年生として迎えた2023シーズンは、安田にとってキャリアにおけるブレイクスルーの年となりました。このシーズン、安田は背番号14のウイングとして、チームにとって不可欠な存在となりました。明治大学が出場した対抗戦および全国大学ラグビーフットボール選手権大会の全10試合にフル出場し、不動のレギュラーとして攻守にわたり貢献しました。彼の俊足と力強いランは、相手チームにとって常に脅威となりました。

このシーズンのハイライトは、対抗戦での圧倒的なトライ数でした。安田は次々とトライを積み重ね、最終的には合計15トライを記録。見事に「対抗戦トライ王」のタイトルを獲得しました。この記録は、彼の卓越したフィニッシュ能力と、チャンスを確実にものにする嗅覚の鋭さを示すものでした。

安田の目覚ましい活躍は、チーム全体の勢いにもつながりました。明治大学はこの2023シーズン、全国大学ラグビーフットボール選手権大会において決勝まで勝ち進み、準優勝という素晴らしい成績を収めました。安田は決勝戦を含むすべての試合でフル出場を果たし、チームの快進撃を力強く支えました。

プロキャリアの幕開け

大学4年生となった2025年1月、安田昂平は日本のトップリーグであるジャパンラグビーリーグワンに所属する名門クラブ、東京サントリーサンゴリアスへの加入が発表されました。これは、大学での輝かしい実績が認められてのプロ入りであり、長年の努力が実を結んだ瞬間でした。

2025年3月に明治大学を卒業した後、安田は正式に東京サントリーサンゴリアスの一員としてプロキャリアをスタートさせました。新たなチームで、より高いレベルのラグビーに挑戦しており、そのスピードとトライゲッターとしての能力が、トップリーグの舞台でどのように発揮されるか、大きな期待が寄せられています。

御所での原点から、御所実業高校での全国での活躍、そして明治大学でのトライ王獲得と大学選手権準優勝を経て、プロの舞台へと駆け上がった安田昂平。今後の彼のさらなる成長と活躍から目が離せません。

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