安良田駅

安良田駅について

安良田駅（あらたえき）は、岐阜県岐阜市安良田町に位置していた名古屋鉄道（名鉄）各務原線の駅です。この駅は、各務原鉄道が開業した際の始発駅として重要な役割を果たしました。この駅は、名鉄岐阜駅から田神駅の間にあり、近隣には溝端神社が佇んでいます。また、駅の向かい側には自転車置き場が設けられており、利用者の利便性も考慮されていました。現在でも駅のホーム跡に残る縁石は、その歴史を物語っています。

歴史

安良田駅の歴史は1926年（大正15年）1月21日に始まります。この日、当駅から補給部前駅（現三柿野駅）間が開業した際に、各務原鉄道により初めて営業を開始しました。2年後の1928年（昭和3年）12月28日、長住町駅（現在の名鉄岐阜駅）への延伸に伴い、一度廃止されましたが、1931年（昭和6年）9月5日に同じ場所に駅が復活することとなります。

しかし、その後の歴史は波乱に満ちたものでした。1944年（昭和19年）には駅が休止となり、1958年（昭和33年）1月10日にはついに廃止されることになりました。このように、安良田駅は開業から廃止までの間に数多くの変遷を経た駅です。

その他の情報

安良田駅と名称が似ている駅として、かつて名古屋本線には安良田町駅が存在しました。この駅も1944年に休止後、1958年に加納駅として再開されました。このことからも、安良田という名称が岐阜地域での交通において特別な意味を持つことが伺えます。

また、安良田駅と田神駅の間には、鶴田町信号所が存在しました。これは日本専売公社岐阜工場（現在の西日本キャンパック）と高山本線を結ぶ専用線と交差するために設置された信号所で、両路線の運行管理に重要な役割を果たしていました。

隣接駅

安良田駅の隣には新岐阜駅と田神駅が位置しており、これらの駅は各務原線の重要な交通の要所を形成していました。安良田駅の開業から廃止までの間、地域の交通に大きな影響を与えた駅であったことがうかがえます。

もう一度検索