安藤久佳

安藤久佳について

安藤久佳（あんどう ひさよし）は、1960年4月24日生まれの日本の経済産業官僚です。愛知県安城市出身で、東海高等学校を経て、1983年に東京大学法学部を卒業しました。卒業後、国家公務員採用上級試験（法律）に合格し、通商産業省（現在の経済産業省）に入省しました。

キャリア

安藤氏は、通商産業省入省後、産業政策局総務課に配属されました。1990年8月からはミシガン大学に留学し、その後は資源エネルギー庁長官官房総務課や大臣官房総務課法令審査委員などを歴任しました。2000年7月には平沼赳夫通商産業大臣の秘書官（事務担当）となり、2001年1月6日の中央省庁再編に伴い、初代経済産業大臣秘書官（事務担当）に就任しました。

その後、2004年に大臣官房政策審議室長、2005年に製造産業局鉄鋼課長、2007年に資源エネルギー庁総合政策課長、2008年7月に経済産業政策局経済産業政策課長などを務めました。同年12月には大臣官房総務課長に就任し、2009年には内閣総理大臣秘書官（事務担当）を務めました。2010年7月には資源エネルギー庁資源・燃料部長、2013年6月には関東経済産業局長に就任しました。

2015年7月からは商務情報政策局長として、東芝の半導体売却問題に対応しました。2017年7月には中小企業庁長官に就任し、中小企業の事業承継を促す税率優遇策を主導しました。2019年には経済産業事務次官に就任し、2020年7月には官房長を兼務しましたが、同年8月には兼務を解除し、2021年7月に退官しました。

退官後の活動

退官後は、2021年10月にイーレックス顧問、東京東信用金庫特別顧問に就任し、同年12月には日本生命保険特別顧問に就任しました。2022年3月には辻・本郷税理士法人顧問、5月にはSBSホールディングス顧問、ニトリホールディングス取締役、6月には豆蔵デジタルホールディングス取締役、クレアシオン・インベストメント顧問に就任しました。さらに、2023年4月にはGMOインターネットグループ顧問、6月には東京中小企業投資育成代表取締役社長、中曽根康弘世界平和研究所理事、日本スポーツ政策推進機構評議員に就任するなど、多岐にわたる分野で活躍しています。

経歴まとめ

1983年：東京大学法学部卒業、通商産業省入省
1990年：ミシガン大学留学
2000年：通商産業大臣秘書官（事務担当）
2001年：初代経済産業大臣秘書官（事務担当）
2004年：大臣官房政策審議室長
2005年：製造産業局鉄鋼課長
2007年：資源エネルギー庁総合政策課長
2008年：経済産業政策局経済産業政策課長、大臣官房総務課長
2009年：内閣総理大臣秘書官（事務担当）
2010年：資源エネルギー庁資源・燃料部長
2013年：関東経済産業局長
2015年：商務情報政策局長
2017年：中小企業庁長官
2019年：経済産業事務次官
2021年：退官
2021年以降：複数企業の顧問、役員等を歴任

安藤氏は、長年にわたり経済産業省で要職を歴任し、日本の産業政策に大きく貢献しました。退官後も、その経験と知識を活かし、様々な分野で活躍しています。

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