安藤信二

安藤信二（あんどう しんじ）氏は、1970年9月2日に大分県佐伯市で生まれました。野球選手としては内野手として活躍し、指導者としても様々なチームを率いています。現役時代には、「安藤真児」という登録名も使用していました。

選手としてのキャリア

佐伯豊南高校時代はエースとして活躍し、3年生の夏の県大会では、のちにプロでも活躍する西嶋賢司氏とバッテリーを組み、川崎憲次郎氏擁する津久見高校と対戦しましたが、惜しくも敗れました。

1988年のプロ野球ドラフト会議において、西武ライオンズから4位指名を受け、プロの世界へ足を踏み入れます。入団を機に、投手から内野手へ転向するとともに、本名であった「青野信二」から「安藤信二」に改姓しました。プロ入り2年目の1990年には、念願の一軍初出場を果たしました。

1993年には登録名を「安藤真児」に変更。1995年にはファーム（二軍）で首位打者のタイトルを獲得するなど、打撃力を見せましたが、一軍では主に代打での起用が中心となりました。1999年シーズン終了後、自由契約となり西武ライオンズを退団しました。

日本球界を離れた後、2000年から2002年まで台湾大連盟に所属する太陽でプレーしました。ここでは、西武時代のチームメイトであった石井丈裕氏とともに白球を追いました。

指導者としてのキャリア

現役引退後、安藤氏は指導者の道へ進みます。

2006年には、西武時代の先輩にあたる大塚光二氏が率いる埼玉県内の社会人野球クラブチーム、「一球幸魂倶楽部」で選手兼任コーチに就任。その後、同チームの監督を務め、2012年まで指揮を執りました。

この時期と並行して、球団が主催する野球教室や、コロナベースボールアカデミー湘南平塚校のコーチとしても、幼い子供たちへの野球指導に力を注ぎました。

また、スポーツ用品関連の会社であるオーイソに勤務しながら、比企郡鳩山町で「MAGUS(メガス)ベースボールスクール」の主任コーチとして、地域に根差した指導を展開。初心者から、高校での本格的なプレーを目指すレベルまで、自身の豊富な経験に基づいた指導を行いました。

2013年からは、自身の故郷である大分県出身の野村昭彦氏（元広島東洋カープ監督・野村謙二郎氏の実弟）が監督を務める環太平洋大学硬式野球部のコーチに就任。2017年の明治神宮野球大会での準優勝を経て、監督に昇格しました。しかし、2022年に野村氏が監督に復帰したことに伴い、再びコーチとしてチームを支えました。

2023年からは、社会人野球のJPアセット証券野球部で監督を務めましたが、残念ながら同部は2024年をもって休部となりました。

そして、2025年春からは、成立学園高等学校硬式野球部の監督に就任することが決定しています。これにより、高校、大学、社会人のすべてのカテゴリーで監督経験を持つこととなり、その指導者としての幅広さを示しています。

人物と記録

安藤氏は現役時代、その端正な容姿から特に女性ファンからの人気が高かったことでも知られています。

プロ野球選手としての一軍公式戦における主な「初記録」は以下の通りです。

初出場: 1990年9月27日、対近鉄バファローズ戦（西武ライオンズ球場）で二塁手として途中出場。
初打席: 同上、9回裏に対吉井理人投手から三振。
初先発出場: 1990年10月1日、対オリックス・ブレーブス戦（西武ライオンズ球場）で8番・二塁手として先発出場。
初安打・初打点: 同上、4回裏に対伊藤敦規投手から適時打を記録。

西武ライオンズでの背番号は、55（1989年-1996年）、9（1997年）、66（1998年-1999年）と変遷しました。台湾の太陽では背番号2を着用しました。

登録名については、プロ入りから1992年までは「安藤 信二」、1993年から引退までは「安藤 真児」を使用しました。

このように、安藤信二氏は選手としても指導者としても豊富なキャリアを持ち、特に指導者としては様々な年代、カテゴリーの選手育成に尽力しています。今後の成立学園高校での指導にも注目が集まります。

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