安藤周人

安藤 周人

安藤 周人（あんどう しゅうと、1994年6月13日生まれ）は、三重県出身のプロバスケットボール選手です。主にシューティングガードとしてプレーし、現在はB.LEAGUEのアルバルク東京に所属しています。

経歴

三重県四日市市で育った安藤選手は、内部ミニバスケットボール少年団でキャリアをスタートさせました。四日市市立内部中学校を経て、多くの名選手を輩出している四日市工業高校に進学します。高校では1年次からベンチ入りを果たし、2010年のインターハイで全国大会の雰囲気を初めて経験。2年時にはスターターの座を獲得し、2011年のインターハイでは1回戦で3ポイントシュート6本を含む26得点、2回戦では強豪校相手に35得点を挙げるなど、全国の舞台で鮮烈な印象を残しました。同年のウインターカップでもベスト16に進出。最終学年ではチームの絶対的なエースとして不動の地位を築き、インターハイとウインターカップでは初戦敗退となったものの、その高い身体能力と多才さが評価され、U18日本代表候補に選出されました。

高校卒業後、2012年に関東大学バスケットボールリーグ1部の青山学院大学へ進学。U18日本代表候補合宿時に、当時青山学院大学を率いていた長谷川健志ヘッドコーチとの出会いが進学の決め手となりました。入学後にヘッドコーチが廣瀬昌也氏に交代したことで、安藤選手は本格的に3ポイントシューターとしての才能を開花させていきます。高校時代はリバウンドにも強いマルチなフォワードとしてプレーしていましたが、大学4年間でシューティングガードへコンバートされ、純粋なシューターと称されるまでに進化を遂げました。大学3年次には関東大学リーグ戦で3ポイント王のタイトルを獲得。最終学年ではチームのエースとして活躍し、リーグ戦での合計得点は317点と、全体で2番目に優れた成績を収めました。

大学卒業を控えた2017年1月には、B.LEAGUE 1部の名古屋ダイヤモンドドルフィンズとプロ契約を結びました。同年1月18日の滋賀レイクスターズ戦でプロデビューを飾り、シーズン後半からはスターターとして定位置を確保します。また、同年にはユニバーシアード日本代表にも選出され、国際舞台での経験を積みました。

プロ3年目の2018-19シーズンには目覚ましい活躍を見せます。2019年12月25日の琉球ゴールデンキングス戦では、3ポイントシュート7本成功を含む自身最高の35得点を記録。このシーズンはレギュラーシーズン全60試合に出場し、平均14.6得点を挙げました。これは、日本人選手の中では金丸晃輔選手、川村卓也選手に次ぐ3位という優れた記録でした。この活躍が認められ、2019年にはFIBAワールドカップ中国大会に出場する日本代表に選出されました。

2021年、安藤選手はアルバルク東京へ移籍。主にスターターとしてプレーし、得意の3ポイントシュートや、フィジカルを生かした力強いドライブなど、多様なプレーでチームに貢献しています。

プレースタイル

高校時代は身長190cmの長身を生かし、インサイドとアウトサイドの両方をこなすマルチなフォワードとして、特にリバウンドで強みを発揮しました。主にスモールフォワードとして起用されていましたが、青山学院大学でシューティングガードへとポジションを移し、プロではシューターとしての役割を担うことが多くなっています。キャリアハイのシーズンである2018-19シーズンには、3ポイント成功率40.8%という高い確率を記録しました。しかし、安藤選手自身は単なるシューターに留まらず、「アシストやリバウンドといった面でもチームへの貢献度を高めていきたい」と語っており、持ち前のシュート力と得点能力に加え、よりオールラウンドなプレーヤーになることを目標としています。

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