安藤尋 (あんどう ひろし) の概要
安藤尋は、
1965年6月13日に
東京都で生まれた日本の
映画監督である。彼の作品は主に若者の生活をテーマにし、観客に考えるきっかけを提供することを目指している。若者の心情や葛藤をリアルに描くことで、多くの人々の共感を呼んでいる。
経歴
安藤は
早稲田大学在学中に
映画研究会に参加し、
映画制作に興味を持つようになった。1989年からは助監督としてキャリアをスタートさせ、その後成人向け
映画に関わる。1997年には自身の初監督作品『pierce LOVE&HATE』を発表したが、劇場公開は2002年まで実現しなかった。1999年にはオリジナル作品として『dead BEAT』が劇場公開され、ここから彼の
映画監督としての道が開けた。
2003年には、魚喃キリコによる原作をもとにした
映画『blue』が公開され、以後
大友良英が音楽を担当し、
村上淳が出演する作品が多くなる。特に、彼の作品は音楽と映像の調和が特徴的であり、その独自のスタイルで多くの支持を得ている。2014年には『
海を感じる時』が第44回ロッテルダム国際
映画祭のスペクトラム部門に正式出品され、同年の「
映画芸術」ではベスト1に選出された。
主な監督作品
安藤尋の
映画作品は以下の通りである:
- - 超アブノーマルSEX 変態まみれ (1993年) - ピンク映画
- - pierce LOVE&HATE (1997年)
- - dead BEAT (1998年) - 脚本・監督
- - blue (2002年)
- - ココロとカラダ (2004年) - 脚本・監督
- - ZOO (2005年)
- - 僕は妹に恋をする (2006年) - 共同脚本・監督
- - いつかあの日となる今日 (2008年)
- - ケータイ刑事 THE MOVIE3 モーニング娘。救出大作戦!〜パンドラの箱の秘密 (2011年)
- - +1(プラスワン)vol.4 「夜の途中」 (2013年)
- - 海を感じる時 (2014年)
- - 花芯 (2016年)
- - 月と雷 (2017年)
安藤は
映画のみならず、
テレビドラマの制作にも携わっている。主な作品には以下がある:
- - つげ義春ワールド・義男の青春 (1998年、テレビ東京)
- - 恋する日曜日 「ロンリィザウルス」「猫」 (2003年)
- - ケータイ刑事 銭形愛 (2002-2003年)
- - ケータイ刑事 銭形舞 (2003年)
- - ケータイ刑事 銭形泪 (2004年)
- - Girl's BOX「クリスマスのゆくえ」 (2005年)
- - 恋する日曜日第3シリーズ「忘れ路の面影」 (2007年)
また、
オリジナルビデオにもいくつかの作品を残している。以下はその一部である:
- - 痴漢白書5 (1996年)
- - 新・痴漢日記2 (1999年)
- - 恋愛家庭教師 密まみれの唇 (2002年) - 脚本・監督
- - 高校教師 飼育の校舎 (2003年)
このように、安藤尋は多様なジャンルにわたる映像作品を提供し続け、独自の視点とスタイルを確立している。彼の作品は観る者に深い感動と考察を促し、今後の活動にも期待が高まる。