安部孝駿

安部孝駿 - 元陸上競技選手

安部孝駿（あべ たかとし）は、1991年11月12日生まれの元陸上競技選手で、岡山県岡山市出身です。彼は中京大学体育学部を卒業後、ヤマダホールディングスに所属し、主にハードル走を専門にしていました。

陸上競技との出会い

安部は岡山市立箕島小学校6年生の時に陸上競技を始めました。当初は倉敷ジュニア陸上クラブに所属しながらソフトボールチームにも参加しており、時には練習や試合に出ることが難しい時期もありました。しかし、岡山市立妹尾中学校に進学した後は陸上に専念し、短距離、長距離、ハードルの各種目を経験し、本格的な競技者としての道を歩みました。

高校時代の活躍

2007年に岡山県立玉野光南高等学校に進学してからは、ハードルに特化した練習を始め、同年10月には国体の少年B110mハードルで3位に入賞しました。2年目には400mハードルでも頭角を表し、インターハイでは400mハードルで3位、110mハードルで6位と両種目での入賞を果たしました。さらに、日本ユース選手権では110mハードルで当時のユース日本最高記録を更新し、400mハードルでも大会記録を樹立して大会2冠を達成しました。

2009年のインターハイでは400mハードルで優勝し、110mハードルで2位に輝くなど、特に400mハードルの名手としてその名を馳せました。この年の国体少年A400mハードルでも、高校歴代4位の50秒11で優勝し、高校2冠を達成したことは記憶に残る成功です。

大学時代の成績

2010年には父の母校である中京大学に進学し、同年の世界ジュニア陸上競技選手権大会で400mハードルに出場し、見事2位に輝きました。続く2011年7月のアジア陸上競技選手権大会では優勝を果たし、8月には深圳で行われたユニバーシアードの1600mリレーにも出場し、銀メダルを獲得しました。しかし、2011年の世界陸上選手権では400mハードルの予選にて敗退してしまいます。

2014年4月にデサントに入社し、同社の陸上競技部に所属。彼の競技人生の中で、特に2014年10月に開催された全日本実業団対抗陸上競技選手権大会の400mハードルで49秒81の記録を持って優勝したことは大きな成果の一つです。

オリンピック経験と、引退

2020年の東京オリンピックで陸上男子400m障害に出場しましたが、予選で敗退し、準決勝には進むことができませんでした。2022年9月には第70回全日本実業団対抗選手権で現役引退を表明しましたが、予選で51秒98の5着の結果となり、これが競技人生の最後のレースとなりました。

人物・エピソード

安部の家族も才能に恵まれており、父は元円盤投の岡山県記録保持者、弟も円盤投で県記録を保持し、インターハイで優勝した経歴があります。彼自身は祖母譲りの天然パーマで知られ、かつてブルゾンちえみが彼に憧れていたエピソードも話題になりました。このように、安部の競技人生は素晴らしい成績だけでなく、人柄やエピソードでも色々な人々に影響を与えています。

まとめ

安部孝駿の肩書きには、数々のタイトルと共に、陸上競技に対する情熱や努力の姿勢が見られます。彼の競技人生は今後の選手たちへの模範となり、いつまでも多くの人に記憶されることでしょう。

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