安野太郎

安野太郎（やすのたろう）は、1979年生まれの日本の作曲家、そして教育者です。現在は愛知県立芸術大学の准教授として、次世代の音楽家育成に尽力しています。埼玉県出身の安野は、東京音楽大学作曲科を卒業後、情報科学芸術大学院大学（IAMAS）でさらに研鑽を積みました。彼のユニークなバックグラウンドとして、日本とブラジルのハーフであることも特筆すべき点でしょう。

IAMASでは、著名な作曲家である三輪眞弘に師事し、その才能を開花させました。安野の代表的な作品の一つとして、「ゾンビ音楽」という独特のコンセプトを持つ、自動演奏機械のための楽曲群が挙げられます。この作品は、彼の創造性を象徴するものであり、その後の活動に大きな影響を与えました。

「ゾンビ音楽」以降の安野は、数々の賞を受賞し、その才能を広く認められるようになりました。JFC作曲賞、Art Award IN THE CUBE、創造する伝統賞など、国内の権威ある賞を数多く獲得しています。さらに、2019年には第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館の代表作家の一人として参加し、キュレーターの服部浩之氏、映像作家の下道基行氏、人類学者の石倉敏明氏、建築家の能作文徳氏らと共に『Cosmo-Eggs 宇宙の卵』という共同制作プロジェクトを手掛け、国際的な舞台でもその存在感を示しました。

安野の受賞歴は多岐にわたります。第2回AACサウンドパフォーマンス道場オーディエンス賞、第12回、第17回、第21回文化庁メディア芸術祭アート部門での受賞、第7回JFC作曲賞（日本作曲家協議会）、Art Award IN THE CUBE 2017 高橋源一郎賞、第10回創造する伝統賞（日本文化芸術財団）など、その実績は枚挙にいとまがありません。これらの受賞歴は、彼の作品が芸術性、独創性、革新性を高く評価されていることの証左と言えるでしょう。

安野の作品は、音響とテクノロジーを融合させたものが多く、その独特な世界観は多くの人々を魅了しています。彼のディスコグラフィーには、「安野太郎のゾンビ音楽「デュエット・オブ・ザ・リビングデッド」（2013年）」や「安野太郎のゾンビ音楽「カルテット・オブ・ザ・リビングデッド」（2014年）」などが含まれており、これらの作品は、彼の代表的なシリーズとして広く知られています。

安野太郎は、作曲家、教育者としてだけでなく、現代アートシーンを牽引する存在としても、今後ますます目が離せないアーティストと言えるでしょう。

安野太郎は、FacebookとX（旧Twitter）で積極的に情報発信を行っています。彼の活動や最新情報に興味のある方は、ぜひこれらのSNSをチェックしてみてください。

安野太郎 (taro.yasuno) - Facebook
安野太郎 (@poino) - X（旧Twitter）

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