宝山湖公園

宝山湖公園（ほうざんここうえん）

香川県三豊市に位置する宝山湖公園は、地域の水資源管理とスポーツ振興を目的に整備された素晴らしい公園です。公園内では、香川用水から供給される水道用水を一時的に貯蔵するための調整池があり、渇水時の水供給を確保しています。宝山湖は、財田川水系の神田川支流に位置し、2009年に独立行政法人水資源機構によって整備されました。

公園の名前には、地域の旧郡名である財田町と山本町が反映されており、「財田」を「たからだ」と読むことも関係しています。名称は一般公募によって決定され、この地域の歴史や文化を象徴しています。公園の管理は三豊市教育委員会によって行われ、訪れる人々に豊かな自然環境を提供しています。

宝山湖ボールパーク夢いっぱいプロジェクト

宝山湖公園は、Jリーグクラブ「カマタマーレ讃岐」の練習場としても注目されています。クラブは創設以来、固定の練習施設を持っていませんでしたが、2019年に三豊市が緑ケ丘総合運動公園を誘致することに決定しました。しかし、その公園では練習が週3日程度に限られていたため、三豊市は宝山湖公園の利用を提案しました。

2021年3月、カマタマーレ讃岐との間で覚書が締結され、その後の協議を経て同年12月に「三豊市宝山湖公園におけるスポーツを核とする地域活性化に関する協定」が結ばれ、「宝山湖ボールパーク夢いっぱいプロジェクト」が始動しました。このプロジェクトでは、公園内の芝生広場を天然芝グラウンド2面、人工芝グラウンド1面、多目的グラウンド1面に改修し、カマタマーレ讃岐のクラブハウスも建設されることになりました。総事業費は約8億5000万円で、国や県の助成金、企業版ふるさと納税も活用されています。

2023年3月には改修工事が完了し、その後の半年間は芝生の初期養生が行われました。そして、2023年10月9日に全施設がオープンしました。これにより、カマタマーレ讃岐の練習場として利用されるだけでなく、地元サッカーチームの公式戦やさまざまなスポーツイベントの開催地としても機能しています。さらに、クラブハウスはカマタマーレが使用しない時間帯に一般客にも利用可能です。このクラブハウスには命名権が設定され、「レクザム・カマタマーレ讃岐・クラブハウス」という名称が与えられています。また、三豊市はクラブハウス内に公園管理事務所を設置する計画も進めています。

主な施設

• - 芝生広場

Aコート: 天然芝サッカーグラウンド（面積約9,100 m2）
Bコート: 天然芝サッカーグラウンド（面積約9,100 m2）
Cコート: 人工芝グラウンド（面積約9,100 m2）
多目的グラウンド: 広さ約21,655 m2で、サッカー、ラグビー、グラウンドゴルフなどの活動に対応。
クラブハウス: ロッカールームやトレーニングジムを完備しています。
周辺にはヒガンバナの群生地やビオトープもあり、自然とのふれあいも楽しめます。

アクセス

宝山湖公園へのアクセスは便利です。高松自動車道の「三豊鳥坂インターチェンジ」から車で約20分、またはJR讃岐財田駅から車で約10分の距離です。

この公園は、地域の人々にとって、スポーツを楽しむ場であると同時に、自然を鑑賞する場としても愛されています。

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