宝当神社

宝当神社の概要

佐賀県唐津市、唐津湾に浮かぶ高島に鎮座する宝当神社は、その名の通り宝くじ当選祈願で有名な神社です。しかし、その始まりは、高島の産土神を祀る塩屋神社の境内社であり、別の名前を持っていました。

歴史

宝当神社の起源は、天正13年（1586年）に遡ります。当時、海賊の吉井主吾を討ち、島民を救ったとされる野崎隠岐守綱吉という武将がいました。彼がこの島で亡くなった後、その墓所に祠が建てられ、「綱吉神社」と呼ばれていました。この祠は、明和5年（1768年）に建立されたと伝えられています。その後、明治時代になると、島民の間で「宝当神社」と呼ばれるようになり、現在に至っています。綱吉の命日である旧暦8月23日には、例祭が執り行われています。

宝くじとの関係

宝当神社が全国的に有名になったきっかけは、平成4年（1992年）に、高島の島民が宝くじを購入した際、神社の名前にあやかり当選祈願をしたところ、高額当選したという出来事でした。この出来事が口コミで広まり、「この神社に祈願すれば宝くじが当たる」という評判が広まりました。

宝当神社と高島の変化

宝当神社が有名になる前、高島へは唐津からの定期船、高島航路を利用する島民や釣り人、教師などが主な利用者でした。島には食事施設などもなく、ひっそりとした場所でした。しかし、宝くじの発売シーズンになると、当選を願う参拝者が多く訪れるようになり、島おこしグループなどが運営する会社によって、参拝者向けの施設整備が進められました。

宝当神社の見どころ

宝当神社では、一般的なお札や厄除けの他に、「必当御守」や「宝当あたり矢」など、宝くじにちなんだ縁起物が販売されています。また、近くの「野崎商店」には、立ち上がって両前足を合わせる姿が愛らしい「福猫」がおり、宝くじの当選祈願をする姿を見ることができます。さらに、島内の「宝当乃館本店」では宝くじ売り場も設けられており、宝くじを購入することも可能です。

宝当神社は、その歴史と宝くじ当選のご利益で、多くの人々を惹きつけています。静かな島に賑わいをもたらした宝当神社は、今も多くの人々の願いを叶えるパワースポットとして、その存在感を放っています。

もう一度検索