宝池院

宝池院（ほうちいん）

宝池院（生年不詳 - 嘉永4年8月7日（1851年9月2日））は、江戸時代後期に第11代将軍・徳川家斉の側室を務めた女性です。本名は宇多とされ、歌、満天、鷹といった別名も持っていました。父は旗本・水野忠直です。

生涯

寛政4年（1792年）、宝池院は「満天」という名で大奥に御次として奉公を始めました。翌寛政5年（1793年）には、家斉の寵愛を受け、御中臈に昇進し「鷹」と名乗るようになります。その後、寛政7年（1795年）から享和2年（1802年）にかけて、家斉との間に敬之助、豊三郎、五百姫、舒姫の四子をもうけました。

しかし、これらの子供たちは皆、幼くしてこの世を去っています。長男の敬之助は、尾張藩主・徳川宗睦の養子となりましたが、こちらも早世という悲しい結果となりました。他の三人の子もまた、成長を見ることなく亡くなっています。

天保12年（1841年）に家斉が亡くなると、宝池院は落飾して宝池院と号し、二の丸に移り住みました。そして嘉永4年（1851年）に生涯を閉じ、法名は宝池院惠月心明大姉とされました。

宝池院は、将軍の側室として寵愛を受けましたが、子供たちに先立たれるという悲しい運命をたどった女性でした。

関連作品

宝池院をモデルとした人物が登場する作品として、以下のものがあります。

テレビドラマ
「大奥」 第二部〜悲劇の姉妹〜（2016年、フジテレビ） - 蓮佛美沙子演じる「歌」という役名で登場します。

出典

* 徳川将軍家墓碑総覧

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