宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦

宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦

宝酒造杯 囲碁クラス別チャンピオン戦は、宝酒造株式会社が主催し、日本棋院が共催していたアマチュア囲碁棋戦です。2008年に第1回が開催され、2019年の第12回大会をもって終了しました。アマチュア棋士にとって、日頃の腕前を試す絶好の機会として、広く親しまれていました。

大会の特徴

宝酒造杯の最大の特徴は、参加者へのお酒の試飲サービスがあったことです。囲碁対局という知的競技と、宝酒造のお酒というユニークな組み合わせが、大会の雰囲気を盛り上げました。ただし、20歳未満の参加は禁止されていました。

参加クラスは、名人戦、六段戦、五段戦、四段戦、三段戦、二段戦、初段戦、級位戦(1)、級位戦(2)と、細かく分かれていました。これにより、初心者から有段者まで、自分の棋力に合ったクラスで参加することができました。

対局は原則として互先（コミ6目半）で行われましたが、級位戦(1)（1級 - 4級）と級位戦(2)（5級以下）では、棋力差に応じて最大5子の置き碁で対局が行われました。

各地域で地区大会が開催され、全5回戦の対局が行われました。各クラスで全勝者が複数出た場合は、代表者決定戦が行われました。地区大会で所定の成績（3勝2敗以上）を収めると、参加クラスに応じて日本棋院の免状を申請することができました。5戦全勝した場合は、免状が無料で贈呈されました。

全国大会

すべての地区大会が終了した後、各地区の優勝者が集まり、全国大会が開催されました。全国大会では、クラスごとに優勝者が決定されました。

大会参加者や成績優秀者には、お酒などの特典がありました。参加者は、出場する地区を自由に選択でき、年間に複数の地区大会に出場することも可能でした。ただし、前年に地区大会で優勝した人は、そのクラスより1クラス以上上位の大会にしか出場できませんでした。また、実力を大幅に下回るクラスに出場しての優勝は、後日無効になることがありました。

大会の規模

大会の規模は年々拡大しており、第1回（2008年度）は7つの地区で計8大会が開催されましたが、第10回（2017年度）には12の地区で計15大会が開催されました。地区大会の参加者の総数は、第10回が約9,800人、第11回（2018年度）が延べ10,030人に達しました。

大会の終了

2020年には第13回大会が予定されていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全大会が中止となりました。その後、2021年、2022年も大会は開催されず、日本棋院の『令和4年度事業報告』にて、2019年度の第12回をもって、正式に大会が終了したことが発表されました。

過去の優勝者（名人戦クラス）

以下に、全国大会の名人戦クラスの過去の優勝者を記載します。

第1回（2008年度）：佐藤洋平（札幌大会代表）
第2回（2009年度）：金井洋龍（東京大会代表）
第3回（2010年度）：金子鎮成（福岡大会代表）
第4回（2011年度）：田中伸幸（京都大会代表）
第5回（2012年度）：江村棋弘（名古屋大会代表）
第6回（2013年度）：福田覚（京都大会代表）
第7回（2014年度）：玉置節丸（新潟大会代表）
第8回（2015年度）：田中伸拓（京都大会代表）
第9回（2016年度）：村上深（東京(1)大会代表）
第10回（2017年度）：李章元（大阪大会代表）
第11回（2018年度）：大関稔（仙台大会代表）
第12回（2019年度）：岡田健斗（名古屋大会代表）

外部リンク

宝酒造株式会社 宝酒造杯囲碁クラス別チャンピオン戦)
日本棋院 アマ大会一覧)

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