実井謙二郎

実井 謙二郎のプロフィールとキャリア

実井 謙二郎（じつい けんじろう）は、1968年12月16日に岐阜県多治見市で生まれた、日本の陸上競技選手である。彼の専門は長距離ランニングで、特にマラソンにおいて顕著な成績を収めている。岐阜県の中京商業高等学校から進学した大東文化大学では、陸上部のエースとして箱根駅伝に4年間連続出場し、その実力を証明した。

学生時代の活躍

大東文化大学に在学中の実井は、1988年の箱根駅伝において注目の選手となった。大学1年時の第64回大会では、スタート直後から独走し、見事に区間賞を獲得するという素晴らしいデビューを果たした。大学2年目からは2区を担当し、エースの役割を担った。区間賞こそ獲得できなかったものの、彼と仲間たちの奮闘によって大学は連覇を成し遂げた。

プロとしてのキャリア

大学卒業後、1991年にはMDI（現在のレオパレス21）に入社し、陸上競技部で活動を開始した。しかし、1995年に陸上競技部が休部となったため、日清食品に移籍した。1996年に行われた東京国際マラソンでは、同郷の早田俊幸選手を抑え日本人トップの4位に入り、アトランタオリンピック出場権を獲得した。オリンピックでは期待されたが、残念ながら93位にとどまり、入賞は果たせなかった。

競技者としての継続

その後も実井は長い間競技を続け、1992年から2006年までの14年間、ニューイヤー駅伝において10回出場した。加えて、2004年からは自身の競技活動と並行してコーチ活動を開始し、陸上界における後進の指導にも努めた。特に、2014年には城西大学附属城西中学校・高等学校の長距離コーチに就任し、若い選手たちの育成に注力している。

成績と記録

実井の競技人生の中でのいくつかの重要な成績の一例を挙げると、1985年の全国高校駅伝では4区で区間4位、1988年の箱根駅伝では1区で区間賞を受賞している。また、マラソンにおいてもエクセレントな成績を残しており、1996年の東京国際マラソンでは2時間8分50秒という自己ベストを記録している。さらに、彼の持つ5000メートルの自己ベストは13分50秒06、ハーフマラソンは1時間1分12秒と、長距離走における卓越した才能を示している。

その他の情報

実井の身長は166.5cm、体重は53kgで、血液型はA型である。若い頃からのトレーニングによって築かれた彼の身体条件は、長距離選手としての活動において重要な要素であった。彼の卓越した技術と精神力は、多くの後輩選手への手本となり、現在も陸上界において期待されている存在である。

実井謙二郎は、陸上競技だけでなく、指導者としても成功を収めつつある選手であり、その情熱は今も輝きを放っている。

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