実川俊晴

実川俊晴の音楽キャリア

実川俊晴（じつかわ としはる、1948年10月21日生まれ）は、東京都千代田区神田出身のシンガーソングライターです。彼は早稲田大学の理工学部に入学しましたが、途中で中退しています。音楽キャリアの始まりは1967年、彼がカレッジポップスバンドの「ザ・マミローズ」を結成したことに遡ります。このバンドではドラムを担当し、東芝EMI/EXPRESSレーベルからメジャーデビューを果たし、黒澤久雄と共にTBS系列の番組『ヤング720』に出演するなど、若い頃から多くの注目を浴びました。

その後、バンド名を「ハローハッピー」と改名し、さらに1972年にはフォークロックバンド「マギーメイ」を結成します。ここではリーダーとリードボーカルを務めた他、アフロサウンドの制作にも関わりながら人気を博しました。日比谷野音でのライブなども好評となり、彼のコーラスワークは他のグループからも高く評価されました。

1979年には「実川俊」という名前でソロデビューをし、同年の『夜のヒットスタジオ』に出演して「鬼にかえろう」を披露しました。このパフォーマンスは観客に大きな衝撃を与えましたが、その後はライブ活動からは距離を置き、スタジオ録音に重きを置くようになります。1982年には芸名を「TOSHIHARU」と改め、連続してシングルをリリースしましたが、公の場に出ることは避けていました。

1990年には「あんしんパパ」として「はじめてのチュウ」を発表し、これがスタンダードヒットとなります。この曲はアニメ『キテレツ大百科』のテーマソングとしても知られ、彼の名を広めました。それ以降、数多くのシンガーのボイストレーニングにも携わり、坂崎幸之助などからの要請でも彼自身のバンド「マギーメイ」の再結成を断るなど、いかに自身のスタイルにこだわりを持っていたかが伺えます。

2011年にはフジテレビの番組に出演し、木村拓哉と共に「はじめてのチュウ」のデュエットを行うという、非常に珍しい機会もありましたが、その後も公の場には出ず、音楽活動は主に配信を通じて行われるようになります。2016年と2017年にはクリンクレコードからアーカイブCDをリリースし、過去の楽曲を復刻する形でその音楽の歴史を語る一端を担います。

また、2017年には「TJ Teardrops」としてダンスミュージックよりの配信アルバムをリリースし、2018年には自身の名義で二枚の配信アルバムを発表しました。彼のディスコグラフィーは多岐にわたり、時代を越えて多くのアーティストに影響を与えています。

実川俊晴は数十年にわたる音楽活動を通じて、自身の音楽を形作り続けており、聴く人々に感動を与え続けています。彼の楽曲は時代を超えて愛されるものであり、これからも多くのファンに支持され続けることでしょう。

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