実業団女子駅伝中日本大会

実業団女子駅伝中日本大会

実業団女子駅伝中日本大会は、2009年から2014年までの間、中部地方及び北陸地方の女子実業団チームを対象にした駅伝競走大会です。この大会は、全日本実業団対抗女子駅伝競走大会の予選戦として位置付けられ、特に中部・北陸ブロックの代表チームが選ばれました。特筆すべきは、この大会が実施される以前、中部・北陸地域では「淡路島女子駅伝競走大会」が行われており、そこから出場権を持つチームが選出されていました。

しかし、淡路島女子駅伝のスポンサーが経済不況の影響で撤退し、新たな協賛社の確保が難しくなったため、この大会は廃止されることとなりました。これに伴い、関西および中国地方は九州地方の大会と統合され、新たに「実業団女子駅伝西日本大会」として新たなスタートを切りました。中部・北陸ブロックでは、新たに「中部・北陸実業団対抗女子駅伝競走」として、2009年より大会が開始されました。

大会の名称変更とコース

2010年には大会名が「実業団女子駅伝中日本大会」へと改名され、コース距離が42.195kmとなりました。大会のスタートおよびゴール地点は岐阜県庁で、各区間ごとに設定された特定の折返しポイントを設ける形で行われます。

大会は岐阜県の「ぎふ清流地区対抗駅伝競走大会」と同時進行で行われ、中高生や一般ランナーたちと一緒に同じコースを走る形式となりました。最初の年の2009年のコースは38kmでしたが、2010年以降は42.195kmで、羽島市文化センターを折返し地点として利用しました。

各区間の詳細

具体的なコース設定は次のようになっています:

• - 第1区: 岐阜県庁からカネヒロへ (6.8km)
• - 第2区: カネヒロから羽島市文化センターへ (4.2km)
• - 第3区: 羽島市文化センターから岐阜県庁へ (10.2km)
• - 第4区: 岐阜県庁からもえぎの里へ (4.6km)
• - 第5区: もえぎの里から羽島市文化センター（折返し）を経て聖徳学園大学前へ (11.0km)
• - 第6区: 聖徳学園大学前から岐阜県庁へ (5.395km)

出場チームと結果

大会は全日本実業団対抗女子駅伝競走大会への地区予選を兼ねており、2009年には中部地方の上位3 チームおよび北陸地方の1チームが全国大会への出場権を得ました。その後は中日本として扱われ、毎年出場枠が異なる状況で、2010年には中部・北陸から4チームが出場の権利を獲得。

2011年の大会は復興をテーマにした特別枠が設けられ、参加した全6チームが全国大会に進出することができました。大会は2015年に全日本大会の改革に伴い終了することとなりましたが、岐阜県で開催される「ぎふ清流地区対抗駅伝競走大会」は引き続き行われています。

実業団女子駅伝中日本大会は、地域の女子陸上競技の振興だけでなく、全国大会への出場機会を提供する重要なイベントでした。この大会を通じて、多くの選手たちが集い、競い合い、熱い戦いを繰り広げていたことは記憶に残るでしょう。

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