宮内美澄(みやうち みすみ)は、
1971年9月6日に
東京都で生まれた日本の元女子プロ
テニス選手であり、現在はスポーツキャスターとして多方面で活躍しています。身長175cm、体重58kgという体格を持ち、右利きで、あらゆる局面に対応できるオールラウンドなプレースタイルを特色としていました。
テニスを始めたのは小学校1年生の時です。その後、富士見丘中学校・高校に進学し、硬式
テニス部に所属しました。高校3年生の時にはジュニア日本代表メンバーに選出され、参加した4大会のうち3大会で優勝、残る1大会でも準優勝という輝かしい成績を収め、ジュニア世代のトッププレイヤーとして注目を集めました。高校卒業後、彼女はプロ
テニスプレイヤーとしての道を歩み始めました。
プロ転向後、宮内は国内外の様々な大会で経験を積みました。日本
テニス協会のランキングではシングルス最高位4位を記録しています。また、女子
テニス協会(WTA)ツアーにおいては、シングルスで自己最高位115位、ダブルスで自己最高位136位に到達しました。
グランドスラム大会への挑戦としては、
1993年に
全豪オープンの女子ダブルス、そして
全仏オープンの女子シングルスの本戦出場を果たしました。しかし、いずれの大会も初戦で惜しくも敗退となり、海外で開催される
テニス界最高峰の4大大会では、残念ながら目立った成績を残すことはできませんでした。
一方、日本国内の大会では、数多くの実績を積み重ねています。特に、国内最高峰の大会である全日本
テニス選手権では、
1994年に女子シングルスで準優勝という好成績を収めました。さらに、
1999年には同大会の混合ダブルスで優勝を飾り、タイトルを獲得しています。この他にも、
1996年には島津全日本室内
テニス選手権のダブルスで優勝、同年の
イザワ・クリスマスオープン・テニストーナメントのダブルスで準優勝を記録するなど、国内ツアーで安定した強さを見せました。
1996年には、日本
テニス界を牽引していた伊達公子選手や、同期の
神尾米選手が相次いで現役を引退しましたが、宮内選手はその後も国内の第一線で競技活動を継続しました。
1999年に現役生活を終えた宮内美澄は、その後スポーツキャスターとして新たなキャリアをスタートさせました。テレビや雑誌といった様々なメディアで、
テニスの解説やスポーツ関連の情報を発信し、活躍の場を広げています。テレビ番組では「鉄腕!DASH!!」「
TVおじゃマンモス」(いずれも日本テレビ系)、「筋肉番付」(TBS系)などに出演した経歴があります。また、「Tarzan」「
テニスマガジン」「スマッシュ」といった雑誌でもその姿や声を見ることができます。