宮地克彦

宮地 克彦 (みやじ かつひこ)

宮地克彦は、1971年8月28日生まれで大阪府大東市出身の元プロ野球選手です。ポジションは外野手で、プレーヤーとしてのキャリアの後、コーチとしても優秀な成績を収めてきました。2022年からは女子硬式野球クラブチーム「九州ハニーズ」の監督を務めています。また、愛称は「社長」で、これは同音姓の宮路社長に由来しています。

来歴

プロ入り前

宮地は尽誠学園高校に在籍中、1989年の春・夏の甲子園に主将として出場しました。彼はエースとしてチームを牽引し、特に夏の甲子園準決勝では名門仙台育英高校相手に延長戦を戦い抜きました。高校時代には同学年の新庄剛志や後輩の谷佳知といった才能ある選手たちと共に過ごしました。1989年にはドラフト4位で西武ライオンズに入団。

西武時代

1989年、ルーキーでありながら開幕一軍に抜擢された宮地は、期待されてオープン戦でも成果を上げましたが、変則投球フォームがボークとして取られることから苦戦します。1993年にはもともとの打撃センスを活かすため外野手に転向し、初本塁打を1995年にマークしました。1998年にはイースタン・リーグで首位打者を獲得するまで成長しましたが、出場機会は限られていました。

2002年には、伊原春樹監督の「日替わり3番打者」構想の中で100試合に出場し、リーグ優勝に貢献。2003年は膝の故障に悩まされ出場が減り、その結果、戦力外通告を受け、後の入団テストを受けるも実を結ばなかったため、台湾リーグへの挑戦を考えていましたが、福岡ダイエーホークスにテスト入団のチャンスを得ました。

ダイエー・ソフトバンク時代

ダイエーでは、2004年半ばからレギュラーとして活躍し、翌2005年には自己最高の125試合に出場。オールスターゲームにも出場し、規定打席に到達したのは16年目にして初の偉業でした。しかし、2006年には右手首のけがによって出場機会が減少し、戦力外通告を受け、引退の危機を迎えるが復帰を目指して活動しました。独立リーグでもプレーし、選手兼任コーチとして活動した後、最終的に引退しました。

引退後

引退後はソフトバンクの二軍育成担当コーチとして、さらに西武に復帰し、一軍打撃コーチを経て、栃木ゴールデンブレーブスのヘッドコーチを務めました。2019年からはエイジェック女子硬式野球部のゼネラルマネージャーを経て、2022年から九州ハニーズの監督に就任しました。

選手としての特徴

ファイター精神に満ちた打撃を得意とし、元投手らしい強肩を持っていました。そのため、「おやじビーム」と称されるほどの強肩を誇り、プロ意識も高く、練習に対して入念な準備を行っていました。特に、試合後にはメンタルトレーニングにも力を注ぎ、選手としての姿勢を貫く姿勢が評価されています。

詳細情報

• - 打撃成績: ダイエー（福岡ダイエーホークス）は2005年にソフトバンク（福岡ソフトバンクホークス）に改名されました。
• - 表彰: ベストナイン：1回（外野手部門：2005年）
• - 初記録: 初出場は1994年、初本塁打は1995年に達成しました。

宮地克彦は、野球の世界で多くの実績を残しながら、指導者としても後進を育成する重要な役割を担っています。

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