宮城県仙台第一高等学校

宮城県仙台第一高等学校について

宮城県仙台第一高等学校、通称「一高」は、1982年に仙台市若林区元茶畑に位置する県立高等学校です。1872年に宮城県尋常中学校として設立され、その歴史は非常に長いものです。学校の基本的な理念には「自重献身」と「自発能動」が掲げられており、教育において生徒の自主性を重視する自由な校風が特徴となっています。さらに、この学校では制服がなく、生徒たちは私服で通学することが許されています。

学校は2010年度から共学化されており、これにより男女の生徒が共に学ぶ環境が整いました。共学化の議論は十年以上続いていましたが、2009年に県教育委員会からの正式な決定を受け、実現しました。校章や校歌、校名はそのままの形で残されています。

学校の歴史

沿革の概要

• - 1892年4月1日：宮城県尋常中学校として設立。
• - 1899年4月1日：宮城県中学校に改称。
• - 1900年：宮城県第一中学校、1901年：宮城県立第一中学校と進化。
• - 1904年：現在の宮城県立仙台第一中学校に改称。

このように時代とともに名前が変更されていき、1948年に学制改革により宮城県仙台第一高等学校に改称されました。この時に通信教育部も設立され、教育の幅が広がりました。

特徴的なプログラム

2012年度からは文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール（SSH）の指定を受け、理数教育の強化を図っている点も特徴です。SSHの認定は2017年度にも継続され、教育の質をさらに向上させています。

文化祭と体育祭

仙台一高の文化祭は「壱高祭」と呼ばれ、毎年8月下旬から9月初旬にかけて3日間にわたって開催されます。この文化祭は生徒たちが主催し、様々な催し物が行われ、地域に開かれたイベントとして人気を博しています。また、体育祭も盛大に行われ、学校全体が一体となるイベントです。

部活動と伝統

部活動では、特に対仙台二高定期戦が有名です。これは仙台二高との間で行われるさまざまなスポーツの試合を指し、特に硬式野球定期戦は「杜の都の早慶戦」とも称され、長い歴史を持つ伝統行事です。

• - 硬式野球定期戦は毎年5月中旬に開催されており、1900年から続いていることからもその伝統の長さが窺えます。
• - また、アピール行進というイベントもあり、これは定期戦前に両校の生徒が応援歌を歌いながら行進するものです。

校舎と施設

学校の本校舎は1992年に完成した5階建ての校舎で、最新の設備が整っています。また、仙台市若林区荒井に硬式野球部専用の第二運動場も設けられています。

まとめ

宮城県仙台第一高等学校は、その長い歴史の中で常に時代に適応し続け、教育の質を高めながら生徒たちを育ててきました。自主性を尊重し、自由な校風の中で広い視野を持った人材を育成することを目指しています。

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