宮城県白石女子高等学校

宮城県白石女子高等学校

宮城県白石女子高等学校（みやぎけんしろいしじょしこうとうがっこう）は、かつて宮城県白石市にその学び舎を構えていた県立の女子高等学校です。「白女（はくじょ）」という略称で親しまれましたが、2010年度に宮城県白石高等学校との統合による共学化に伴い、惜しまれつつ閉校しました。

設置学科

閉校時には、全日制課程に以下の学科が設けられていました。

普通科
看護科

特に看護科は、准看護師養成施設として指定されていた衛生看護科の後を受け、看護師養成施設として新たに設置された学科でした。

沿革

白石女子高等学校の歴史は、1911年9月28日に白石町立白石実科高等女学校として産声を上げたことに始まります。その後、時代の変遷と共に様々な名称変更や組織改編を経てきました。

1918年には、名称を刈田郡立白石実科女学校へと改めます。
1920年には、刈田郡立白石高等女学校へと昇格しました。
1921年には、宮城県白石高等女学校へと再び名を改めます。
第二次世界大戦後の1948年には、新たな学校制度の下、宮城県白石女子高等学校として改称。この時、定時制課程の中心校（昼間・夜間）に加え、円田分校、大鷹沢分校を設置しました。
1949年には、定時制課程に宮分校が増設されています。
しかし、1951年には定時制課程の大鷹沢分校と宮分校が廃止され、1957年には定時制課程の中心校における昼間部も閉鎖されました。
1960年には、定時制課程の円田分校が蔵王分校と名を改めます。
1967年には、准看護婦の養成施設に指定された衛生看護科が新設されました。
1968年には、定時制課程として存在した蔵王分校が全日制課程へ移行しました。
1983年には、定時制課程全体が閉校となり、宮城県白石高等学校の定時制課程と統合されています。
1995年には、全日制課程の蔵王分校は、宮城県白石女子高等学校蔵王校と改称されました。
この蔵王校は、翌1996年には宮城県蔵王高等学校として独自の道を歩み始め、白石女子高等学校から独立します。
2002年には、従来の衛生看護科に代わり、看護師養成施設として指定を受けた看護科が新たに設置されました。
そして、2010年3月31日、宮城県白石高等学校との統合による共学化に伴い、その約一世紀にわたる歴史に幕を閉じました。

卒業後の進路

卒業生の多くは進学を選択していました。特に私立の四年制大学への進学が顕著で、中でも仙台圏に位置する私立大学（東北学院大学や宮城学院女子大学など）を選ぶ生徒が多数を占めました。宮城県内においては、中堅の進学校としての位置づけでした。

著名な卒業生

白石女子高等学校とその前身校からは、様々な分野で活躍する人物を輩出しています。

小野 さつき（尋常高等小学校教諭、小野訓導として知られる ※白石実科高等女学校時代の卒業生）
安孫子 三和（漫画家）
小川 美那子（女優）
小室 希（2010年バンクーバーオリンピックスケルトン日本代表）
佐藤 育美（テレビリポーター、ラジオパーソナリティー）
紗蘭 えりか（宝塚歌劇団）
斎藤 智恵子（実業家）
佐久間 徹（作曲家、YouTuber）

関連項目

宮城県高等学校の廃校一覧
日本の看護高等学校一覧
* 宮城県白石高等学校

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