宮山町 (神戸市)

宮山町の概要

神戸市灘区に位置する宮山町は、一丁目から三丁目までが所在する地域です。郵便番号は657-0065。阪急電鉄六甲駅があり、交通アクセスに便利な立地となっています。東は高羽町、南は阪急神戸線を挟んで八幡町、西は篠原中町、北は山田町と隣接し、灘区の北東部に位置しています。

歴史と由来

宮山町は、かつての八幡字宮山、五社田、山田、常地免、西ノ川、荒野、家の東といった複数の地域を統合して成立しました。その名の由来は、地域の中心に位置する六甲八幡神社に深く関係しています。宮山町は、古くから六甲八幡神社の社領地であった土地であり、特に旧・八幡字宮山は、神社の北側に広がる九反一畝三歩（約9000㎡）の丘陵地でした。

大正時代頃までは、この丘陵地でマツタケ狩りが行われていたという記録が残っており、豊かな自然環境が偲ばれます。また、『神戸の町名 改訂版』によると、旧字の五社田は「御社田」と呼ばれ、神饌（しんせん）を作るための田んぼであったとされています。これらの歴史的背景から、宮山町は、宗教的な色彩が濃い歴史を持つ地域と言えるでしょう。

地理と現在の様子

宮山町は、丘陵地と平地が混在する地形です。阪急電鉄六甲駅周辺は比較的平坦な土地が広がり、住宅地や商業施設などが立ち並んでいます。一方、駅から離れるにつれて丘陵地が増え、静かな住宅街が広がっています。緑も多く残されており、自然と都市が共存する地域となっています。東から順に一丁目、二丁目、三丁目と住所が割り当てられており、それぞれの丁目で異なる街並みが形成されています。

人口

令和2年（2020年）の国勢調査によると、宮山町の世帯数は425世帯、人口は765人でした。内訳は男性341人、女性424人となっています。

参考文献

神戸史学会 編『神戸の町名 改訂版』神戸新聞総合出版センター、2007年。ISBN 978-4-343-00437-6。
灘区役所広報相談課 編『灘区の町名』灘区役所広報相談課、1976年。

もう一度検索